レグ1(SS1)パタヤ~サケオ
8月10日、アジア・クロスカントリー・ラリー2014のレグ1が行われた。パタヤ~サケオ間を走行するFLEX SHOW AIKAWA RACINGの1号車(#14)トヨタ・ランドクルーザー・プラドと2号車(#23)トヨタ・FJクルーザーもこのレグ1に挑んだ。
アジアンラリーの本コースとなるSSがスタートした。レグ1の鬼門と言われていた、17キロ地点はディープマッドのコースであり、スタックする車両が多く立ち往生で道が塞がれてしまい、二重三重のスタックが発生。例に漏れず、FLEX SHOW AIKAWA RACINGの2台もこの餌食となってしまった。
1号車はうまく回避するも、その後、スタック中のクルマのリカバリーに巻き込まれフロントバンパー接触、幸い大事には至らなかったが、その先に大きな落とし穴があった。
新型150プラドは、フロントグリル開口部が大きく極悪マッドセクションのSS1で大量の泥がラジエーターに付着。オイルテンプと水温が上がり危険と判断したECUがエマージェンシーモードに切り替えたため、2速ロックでの走行しかできないという緊急事態が発生した。
水温計を見ながらの運転とマッドセクションの後に設定された全開走行ステージでこのトラブルは非常にストレスと忍耐が必要となる。途中リエゾン区間で冷却効率が上がりロック解除されたが、SS1後半はまた同じ現象が出てしまい、低走行で競技を続けて大幅なタイム加算とマシンダメージを回避すべく、泣く泣くエスケープをするというチーム判断を下す。
ヒロミ自身、2年目のトライとして快調に走れていただけに悔やまれるが、これからの長い全行程を考えればリスク回避とも言えるこの判断は正しい。
2号車(23号車)は鬼門の17km地点でアジアンラリーの洗礼を受けた。スタック車両を回避しつつルートを変更して再度チャレンジする矢先に右側のタイヤが全て呑まれるほどのマッドに捕まってしまう。こちらも不運が続き、室内に設置されているウインチが右後ろに搭載されているため取り出せないと言うアクシデントが発生してしまった。
自力脱出は不可能と判断し、他の競技車にリカバリーを求めるも、右前後のタイヤが深く泥に埋まってしまい救出不可能。近くの三菱アウトランダーにてチャレンジしているTWO&FOUR TEAMに重機を呼んでもらい引き上げに成功した。しかし大幅な時間のロスが23号車にも降りかかり、こちらもリスク回避の観点によりエスケープとしてこの日の戦いは終わった。
開始早々牙を剥くアジア・クロスカントリー・ラリー。車両トラブル、チームオーダー、戦略の再構築など、どう挑むかを決める必要がある。まだまだ続くアドベンチャーを楽しむために必要なことだ。
1号車(14号車)ドライバー:ヒロミ コメント
「レグ1の17キロ地点でスタックする車両が多く立ち往生してしまった。いきなりアジアの洗礼を受けた感じだよね。その後、ミッショントラブルにより2速ロックされてしまって水温見ながらの運転はストレスがたまったよね。途中リエゾンでロック解除したけど、レグ2はまた同じ現象が出てしまいやむなくエスケープを使ったよ。スタートから17キロ地点まではとても快調に飛ばせたので残念。まだ始まったばかりだから明日以降気持ちを入れ替えていこうと思う」
2号車(23号車)ドライバー:飯島祐一 コメント
「レグ1の17キロ地点でスタックしている車輌を交わす際によりディープなマッドにはまってしまいました。ウインチングでリカバリーを図ろうとしましたが、不運なことに右ドア側が埋まってしまいウインチを出せませんでした。近くの重機に牽引してもらいなんとか脱出しました。いきなり、ラリーの醍醐味を知りました」
