フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション（FOTA）は、2008年シンガポールGPでのルノーの不正疑惑に関して機密情報が流出していることに対して、調査結果に影響を及ぼす可能性があり、企業およびF1にダメージを与える行為であるとして批判している。

　ネルソン・ピケは、2008年のシンガポールGPで、チームの指示で故意にクラッシュし、チームメイトのフェルナンド・アロンソの優勝に貢献したとFIA に対して申し立て、FIAは調査を開始した。しかしここ数日で、ある特定できない情報筋からピケが事件に関して行った陳述書がリークされ、注目を集めている。

　FOTAは、世界モータースポーツ評議会の臨時会合を前にして機密情報がリークされていることへの批判に乗り出し、以下のような声明を発表した。
「本日FOTAは、2008年シンガポールGPに関してFIAが現在行っている調査への関連の有無にかかわらず、情報漏洩への懸念を表明する」
「全関係者は公の場ではないところで内々に公正な聴取が行われる権利を有しているべきである。公の場で行われることによって、企業イメージおよびF1の信頼性を損なうような悪評が生み出される」
「FOTAは、このスポーツにおける意見の相違はプロフェッショナルな形で対処されるべきであると考え、世論に影響を与えるために故意に機密文書を流出させるこの傾向を非難する。機密文書は所轄機関の管理下に置かれるべきである」