フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、2011年F1にはFダクトデバイスを禁止することを決定したようだ。Fダクトはマクラーレンが最初に導入し、現在ではフェラーリ、BMWザウバー、ウイリアムズ、メルセデスGPなどが同様のデバイスを開発している。
スペインGPの週末に行われたFOTAの会合において投票が行われ、Fダクトの来季使用の禁止が決定したとBBCスポーツが報じている。
FOTA会長でありマクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、BBCスポーツに対し、投票の結果、来年は使用禁止となったことを認めた。会合の前にマクラーレンは他の全チームに対して書面でシステム禁止は間違ったことだと訴えたが、これが却下されたという。
Fダクトは、ドライバーの操作によってリヤウイングへの空気の流れを制御し、ストレートスピードを増加させるもので、マクラーレンは膝で、フェラーリは左手でドライバーが操作していると見られている。
スペインGPの週末、フェラーリのフェルナンド・アロンソが左手の親指のみをステアリングに添えてFダクトを操作、もう一方の手でブレーキバランスの調整を行っているらしきところが、車載映像で映っていた。
レッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、ドライバーが両手をステアリングから離さなければならないというのは少し行きすぎており、安全面、そしてコストの面でも問題があると考えたと述べている。
アロンソは、自分は常にステアリングに手を置いており、どのドライバーもブレーキバランスやフロントウイングなどのボタンを操作しているとして、フェラーリのシステムは危険なものではないと主張している。