2011年F1第19戦ブラジルGPが現地時間25日にサンパウロ郊外のインテルラゴス(アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ)で開幕し、午前10時から行われた1回目のフリー走行はレッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークした。
快晴に恵まれたブラジルGP初日は1回目の走行に続き、午後2時からは2回目となるフリー走行が予定されている。ピリレは今回の最終戦にソフトとミディアムのタイヤを用意しているが、ソフトタイヤは新型のコンパウンドを採用しており、初日の走行用に試験型のハードタイヤも追加で供給している。
この1回目では、5チームがテストドライバーや若手を起用した。ロータス・ルノーGPはビタリー・ペトロフに代わってロメイン・グロージャンが走行。フォース・インディアはエイドリアン・スーティルに代わりニコ・ヒュルケンベルグ、トロロッソはセバスチャン・ブエミのマシンにジャン-エリック・ベルニュ、チーム・ロータスはヤルノ・トゥルーリに代えてルイス・ラジア、HRTはヤン・シャローズがビタントニオ・リウッツィのマシンを走らせた。
気温23度、路面温度30度で始まった90分のセッションは、いつものように各車がロングランを重ねながら徐々にタイムをアップ。残り30分になってようやくフェルナンド・アロンソが最後にタイムを記録すると、終盤にはマクラーレン、レッドブル、フェラーリの3チームがトップ6を独占する形となり、それにメルセデスGPと好調のフォース・インディアが続く展開となった。
そのなか、トップタイムをマークしたのはレッドブルのウエーバーでタイムは1分13秒811を記録。僅差でマクラーレンのジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンが続き、セバスチャン・ベッテルが4番手となった。
フェラーリは母国GPを迎えたフェリペ・マッサが5番手につけたものの、トップ4からはコンマ4秒遅れており、アロンソはセッション残り6分というところでトラブルに見舞われスローダウン、マシンをストップさせている。
ロータス・ルノーGPのグロージャンも、残り30分過ぎに、ピットレーン出口でスタート練習を行っていた際にマシンをストップさせた。
トロロッソとコンストラクターズ6位を争うザウバーの小林可夢偉は、11番手のハイミ・アルグエルスアリに対して、コンマ3秒遅れとなる15番手タイムで最初の走行を終えている。