F1第8戦ヨーロッパGPのフリー走行3回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマーク。ザウバーの小林可夢偉は14番手につけた。
2日目を迎えたバレンシアは快晴。フリー走行3回目は現地時間午前11時から行われ、セッションスタート時の気温は26度、路面温度は34度を記録した。
ピットレーンのオープンとともにトロロッソのハイミ・アルグエルスアリを先頭に全車インスタレーションラップを終えると、各車は一度ピットへ戻る。その後、開始15分が経過した頃にヴァージンのジェローム・ダンブロジオが最初に計測ラップを行い、他のマシンもそれに続いた。
序盤は各車ともミディアムタイヤで走行。スタートから20分が経過し、フェラーリやマクラーレン勢が加わってくると、セッションはフェルナンド・アロンソが1分39秒台でリードを奪い、ニコ・ロズベルグ、フェリペ・マッサと続く。3番手のマッサはすぐにロズベルグを上回り、前半を終えたところでフェラーリが1-2を形成する。
中盤から終盤にかけてはアロンソがトップタイムを更新する一方で、レッドブル勢がセッション折り返しにきてようやくコースイン。マクラーレン勢はジェンソン・バトンが2番手に進出する。ここでフェラーリ2台は一旦ピットへ戻るが、レッドブルとマクラーレンはそのままコースに留まり、アロンソに代わってベッテルが1分38秒台のタイムでトップに浮上。ウエーバーも2番手にポジションを上げてきた。
残り20分からは、メルセデスが上位勢で最初にソフトタイヤを投入。ニコ・ロズベルグがベッテルを上回ってくるが、再びコースに戻ったフェラーリ勢がこちらもソフトタイヤでトップタイムを更新。1分38秒台のマッサに対し、アロンソはそれを大きく上回る1分37秒678をマークした。
残り10分となりバトンが3番手にタイムを上げてくるも、フェラーリ1-2のままセッションは終了を迎えようとしていた。しかし、残り2分にきてベッテルがアロンソをコンマ4秒上回る1分37秒258をマーク。チームメートのウエーバーも4番手につけた。
セッション終了間際には、ザウバーの可夢偉が最終コーナー手前で挙動を乱し、ほぼ横滑りの状態でエスケープゾーンにストップ。可夢偉のマシンはフロントを軽くウォールに打ちつけたものの、タイヤ以外に大きなダメージはなく自力でピットへ戻っている。
