2012年F1第16戦韓国グランプリの土曜フリー走行は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は15番手につけた。
金曜に引き続きドライコンディションで迎えた土曜朝のフリー走行は気温20度、路面温度27度とやや肌寒いコンディションのもと、セッションは午前11時から60分のセッションが行われた。初日のフリー走行で、コアンダエキゾーストをトライしていたロータスは、この日もキミ・ライコネンのマシンに同システムを搭載。一方のロメイン・グロージャンもノーマル仕様でセッションに臨むなど、この日も比較テストを貫いた。
セッション序盤、ソフトタイヤで走行を重ねた各チームは、ピットインを繰り返しながら10周前後を周回。まずはレッドブルのベッテルが1分38秒前半のタイムでトップに立ち、ルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトン、マーク・ウエーバーと、戦前の予想通りレッドブルとマクラーレン勢が上位を占めた。
その後終盤は、午後の予選に向けて各チームがスーパーソフトでのタイム計測に移っていったが、一向に上がらない路面温度も影響してか、各車は大きくタイムを上げることができずに小幅なタイムアップに留まった。それでも、初日から好調を維持するレッドブルのベッテルはコース上のトラフィックをかき分けながらもコンマ6秒のアップでトップのポジションをキープ。そのベッテルにコンマ5秒差でマクラーレンのハミルトンが続き、チームメイトのバトンも3番手に入った。
このFP3ではロータス勢もアップデートの効果を発揮。コアンダエキゾースト非搭載のグロージャンが先行するかたちとなったが、レッドブルとマクラーレンの上位争いに加わるパフォーマンスを見せた。
一方、レッドブルのウエーバーはセッション終盤にエンジンまわりのトラブルに見舞われた様子。セッション終了までメカニックが懸命の修復作業にあたったが、ギリギリのタイミングでコースインには間に合わず、スーパーソフトを試すことなく予選を迎えることになってしまった。
ザウバー勢は、セルジオ・ペレスが11番手、小林可夢偉は15番手に沈んだが、チームによれば2台のタイムはトラフィックで十分なアタックを行うことができなかった結果と説明。可夢偉もマシンのフィーリングは初日より良くなっているとエンジニアにレポートしている。
