S耐最終戦オートポリス 0.5秒差の5位入賞、シリーズ5位を獲得!

 11月8日〜9日、スーパー耐久シリーズ2014第6戦「TKUスーパー耐久レースinオートポリス」が大分県オートポリスインターナショナルレーシングコースで開催されました。#333 GLORY A-ONE FN2 野間/中島/藤田組はST4クラスで予選6位から、ラストの激闘を経て決勝では5位を獲得。シリーズランキングは4位と同点ながら、優勝回数差によりシリーズ5位となりました。

■レース概要■
大会名 スーパー耐久シリーズ2014第6戦 TKUスーパー耐久レースinオートポリス
日時  2014年 11月 8日(土),9日(日)
場所  オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県)
入場者数 11月8日(土)3,610人/11月9日(日)5,820人

■レース結果概要■
車名  333号車 GLORY A-ONE FN2
ドライバー A:野間一 B:中島佑弥 C:藤田弘幸
予選  ST4クラス6位(15台中)
決勝  ST4クラス5位(15台中)

■11月8日 予選■
 11月8日(土)14:50から20分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY FN2野間選手は#58ウィンマックスDC5小林選手の後方でアタック。タイヤライフを考慮してアタックは2周のみ、計測2周目に2’04.658までタイムを伸ばし予選6位となりました。このコースに適しているFRである、S2000を1台と86を3台上回り、昨年からの進化が明らかとなりました。

P1 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢
P2 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
P2 #92 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦
P6 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一

 15:45から20分間のBドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY FN2中島選手は路面状況が良くなる後半の時間帯を狙ってコースイン。クリアなスペースからアタックを開始。計測1周目に自己ベストとなる2’05.053を記録し、さらにアタックを続けますが、最初のアタックがベストタイムとなりBドライバー予選7位となりました。しっかりと3台の86を上回り、A/Bドライバーのタイム差も小さい良い形となりました。

P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 藤田竜樹
P2 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 井口卓人
P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 石川京侍
P7 #333 GLORY A-ONE FN2 中島佑弥

 予選総合結果はA/Bドライバーのベストタイム合算により決定し、予選6位となりました。FF勢のライバルである#58ウィンマックスDC5や、シリーズを争う#13 ENDLESS 86を上回る幸先の良い結果となりました。

P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹
P2 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人
P3 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢/服部尚貴
P6 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥

 続いて16:20から20分間のCドライバー予選がスタート。このセッションは予選結果には反映されませんが、基準タイムをクリアしなければ決勝への出走が認められません。#333 GLORY A-ONE FN2藤田選手はユーズドタイヤで7周に渡ってアタックを行い2’17.598を記録し11位で基準タイムをクリアしました。

P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 寺西玲央
P2 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 松井孝允
P3 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 木下淳
P11 #333 GLORY A-ONE FN2 藤田弘幸

■11月9日 ウォームアップ走行・ピットウォーク■
 11月9日(日)前夜から降り続く雨は弱まるものの止まない中、8:30から30分間のウォームアップ走行がスタート。#333 GLORY FN2はウェットでのバランス確認とタイヤスクラブ、ドライバー交代の手順確認のため野間選手からスタート。得意のウェット路面でもあり、序盤からクラストップタイム、総合でも6番手に食い込むスピードを見せます。続いて中島選手に交代。他車のコースアウトが多発する中を余裕を持ったドライビングで好タイムを記録し早めにピットイン。その後は路面状況が改善する中、最後に#93 SKRS2000がクラストップに立ち、#333 GLORY FN2は2番手タイムとなりました。ドライでの速さを向上させつつも、ウェットでの速さを失っていないことが確認されました。

P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/石川京侍
P2 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
P3 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允
P4 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央

 11:45から45分間行われたピットウォークは曇り空ながらも雨は止み、多くのファンがオートポリスを訪れました。エーワンレースクイーンの小林未来さんとドライバー達は、多くのレースファンや子供たちとの交流を行いました。また、小林未来さんがレポーターを務めるTV番組「Car X’s」もエーワンドライバーへのインタビューに訪れるなど、注目が集まっていました。

■11月 9日 決勝■
#333 GLORY A-ONE FN2 野間一 / 中島佑弥 / 藤田弘幸
 今回の決勝レースは3時間レースでドライバー交代義務が2回というS耐の標準的なフォーマットです。朝のウォームアップ走行後に雨は上がったものの、路面には一部ウェットパッチが残る状況です。

 #333 GLORY FN2のスタートは野間選手が担当。6番手グリッドからのスタートです。ローリングラップから第6戦オートポリスのスタートが切られます。#333 GLORY FN2野間選手は絶好のスタートを決めて#92 SKR S2000を抜き5番手に浮上して1コーナーに飛び込みます。続いて#93 SKR S2000と#52埼玉トヨペット86と、滑りやすい路面に苦戦するFR勢をごぼう抜きして3番手に浮上します。

 トップ#41 TRACY S2000、2番手#86 GAZOO 86を追走する形で、3番手につけた#333 GLORY FN2はタイヤを温存しながらもペースを維持します。しかし路面が改善するに従い、このコースに適しているS2000のペースが上がり、8周目には#93 SKR S2000に抜かれ4番手にドロップします。5番手はすこし離れて#58ウィンマックスDC5が走行します。

 #333 GLORY FN2野間選手は25周目にルーティンのピット作業へ入ります。給油とタイヤ交換を行い、中島選手へマシンを託します。これで一度7番手まで順位を落とすものの、同じく1回目のピットを終えた#13 ENDLESS 86山内選手とバトルを展開します。

 30周目には#58ウィンマックスDC5がルーティンのピット作業に入り#333 GLORY FN2の後方から4番手争いに加わります。5周遅れてタイヤ交換をした#58ウィンマックスDC5塩谷選手はハイペースで追い上げて来ます。ロングスティントを走らなければならない#333 GLORY FN2 中島選手もタイヤを温存しつつ応戦しますが、ついに49周目に抜かれてしまいます。

 続く50周目には#13 ENDLESS 86がルーティンのピットに入り、#333 GLORY FN2は5番手へと繰り上がります。4番手を争う#333 GLORY FN2と#58ウィンマックスDC5のピット作業が近づいて来た頃、1コーナーでST4クラス2台が絡むクラッシュが発生し、セーフティカー(SC)が導入されます。

 すでに2回目のピット作業を終えていた#13 ENDLESS 86、#92 SKR S2000以外の上位勢は、このSCに反応してピットイン。それぞれ2回目のピット作業を終えてコースに戻ると、4番手#13ENDLESS 86、5番手#58 ウィンマックスDC5、6番手に#333 GLORY FN2の順番となります。

 3周に渡るSCランが終わりSC解除となります。#333 GLORY FN2野間選手は、リスタート1周目となる60周目から果敢に攻めて#13 ENDLESS 86村田選手を抜き5番手に浮上。その勢いで#58ウィンマックスDC5に仕掛けますが、後方からは#13 ENDLESS 86も隙を狙って仕掛けてくる三つ巴の接近戦となります。

 何度もサイドバイサイドの争いを繰り広げながら、67周目にはブレーキングに勝る#13 ENDLESS 86が#333 GLORY FN2のインを付き5番手に上がります。しかし70周目には#333 GLORY FN2野間選手が抜き返して5番手へ。さらに71周目には再び#13 ENDLESS 86村田選手が抜き返します。

 3台はダンゴ状態のままレースは進行し、73周目の1コーナーで#13 ENDLESS 86と#58ウィンマックスDC5が接触。その後、#13 ENDLESS 86にマシン修理を命ずるオレンジボールが提示され、ピットインし7番手にドロップ。#333 GLORY FN2は5番手に浮上します。

 続く76周目には、#58ウィンマックスDC5とST2クラスの1台が接触し、#333 GLORY FN2は4番手に上がります。しかし、混乱を避ける為に大きくタイムロスした為、後続の5番手#92 SKR S2000浜野選手が急接近してきます。

 タイヤの摩耗に苦しむ#333 GLORY FN2野間選手と、ドライ路面で本領を発揮する#92 SKRS2000浜野選手のテールトゥノーズのバトルはファイナルラップまでもつれ込み、ここでGT3クラスがこの2台を周回遅れにしようと後方から迫ってきます。ターン10のヘアピンでGT3クラスについて行く形で#92 SKR S2000がインを取り、#333 GLORY FN2はアウトサイドに押しやられる形となり5番手にドロップ。残り半周で抜き返すことは出来ず、#333 GLORY FN2は0.537秒差の5位となりました。

 この結果シリーズランキングでは#86 GAZOO 86と同ポイントで並びましたが、優勝回数の差によりシリーズ5位となりました。

P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/石川京侍
P2 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢/服部尚貴/平沼貴之
P3 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央
P5 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸

■まとめ■
チーム代表 大河原一
「オートポリスはシビックにとって最も苦手なコースでしたが、前回の鈴鹿でのアップデートからさらにバランスを詰めた結果、予選でFF勢トップはもちろん、一部のFR勢をも上回り6位を獲得するなど大きな進化がありました。しかし、タイヤに優しいセットアップを施しているものの、FR勢のタイヤライフには到底及ばず、レース展開は苦しいものとなりました。前半は野間選手がハイペースで走り、中盤のロングを中島選手が確実にタイヤを持たせ、後半は再び野間選手でFR勢を封じ込める戦略でしたが、SC後の混戦で後続と40秒以上あった差が失われてしまったのが痛かったです。厳しいのは承知の上で残り半周粘って欲しかったというのも正直なところです。今シーズンも多くのご支援ご声援をいただき、大変ありがとうございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。」

シリーズランキング
1st 97pts #41 TRACY SPORTS
2nd 69pts #93 SKR ENGINEERING
3rd 67pts #58 小林自動車レーシングプロジェクト
4th 61.5pts #86 GAZOO Racing SPIRIT
5th 61.5pts #333 TEAM A-ONE
6th 52.5pts #13 ENDLESS SPORTS

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