ロシアGP初日を終えたソチ・オートドロームのパドックで、アロンソのF1「250戦」を祝うイベントが開催された。

 この種のイベントとしては珍しく、予定どおり午後6時にスタート。会場となったマクラーレンのホスピタリティハウスには、他チームからも多くのゲストが集合した。近年ではミハエル・シューマッハー300戦を祝った2012年ベルギーGP、バトン200戦目の2011年ハンガリーGP以来の盛況ぶりだ。

 14人の現役ドライバーに加え、フランク・ウイリアムズ(ウイリアムズ・チーム代表)、クリスチャン・ホーナー(レッドブル代表)、クレア・ウイリアムズ(ウイリアムズ・チーム代表代理)、フェデリコ・ガスタルディ(ロータス副チーム代表)、オットマー・サフナウアー(フォース・インディアCOO)、エドアルド・マッサ(マッサの弟)、アントニオ・ペレス(セルジオ・ペレスの父)、ストフェル・バンドーン(マクラーレン・テストドライバー)、マリオ・イゾラ(ピレリ・レーシングマネージャー)など錚々たるメンバーがアロンソの記録を祝福。もちろんホンダからも新井康久総責任者が出席していた。

 アロンソを祝ったのは会場を訪れた人だけではない。バーニー・エクレストンはマクラーレンへ書簡を送り、エリック・ブーリエが代理で読み上げた。

「ミナルディからスタートした君のF1人生を、ずっとサポートしてきたのはフラビオ(ブリアトーレ)だ。彼のサポートを受けてチャンピオンになった君は、いま再び困難な時期に直面しているが、フェルナンド・アロンソであることに変わりはない」

 また、アロンソとともに仕事をした大勢のレース関係者が、ビデオメッセージを寄せていた。

「君を私のチームからF1にデビューさせたことは、私にとって最高の名誉だ」(ジャンカルロ・ミナルディ)

「250戦おめでとう。最高のチームメイトだった」(アレックス・ユーン)

「GTに来て一緒に戦わないか。トランプもできるぞ!」(ジャンカルロ・フィジケラ)

「おまえと一緒にレースをした日のことを、昨日のことのように覚えている。一緒に栄光を勝ち取ったメンバーの誰もが私と同じように忘れることはないし、おまえも私たちを忘れることはないだろう。おまえが勝ち取ったタイトルは私たちとだけなんだから。でも、F1をやめる前に、もう1回タイトルを取ると信じているよ」(ルノー関係者)

「君からは実に多くのことを学んだ。そんな人は私のレース人生で他にいない」「何があってもうつむくな。君は偉大なドライバーなんだから。いつも応援しているよ、フェル(フェルナンドの愛称)」

 これだけ多くの参加者と、そして多くのメッセージが読み上げられたことは筆者の記憶では例がない。それだけアロンソが多くの人たちから愛されているということだろう。

 主役のアロンソに「249戦で最も記憶に残るレースは?」と尋ねると、アロンソは少し考えたあと、こう言った。

「2012年のバレンシア」

 母国での優勝、そのなかでも特別な思い出なのだろう。250戦目以降に、記憶を塗り替える勝利が訪れることを願っている。

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