5月10日、GP2第2ラウンド、バルセロナのレース2が行われた。午前10時35分と早い時間のスタートではあるが、すでに気温は20度、路面温度は31度まで上がっている。26周で争われるスプリントレースはピットストップなしで走り切ることが上位入賞の必須条件であり、全車がハードタイヤでスタートに臨んだ。

 スターティンググリッドに向かうレコノサンスラップでミッチ・エバンスがコース上にストップ、7番グリッドが空いたまま決勝の時間を迎えた。ここでフォーメーションラップを終えた9番グリッドのアーサー・ピックが誤って7番グリッドまで進んでしまい、その後方11番グリッドの松下信治もつられて自身のグリッドを通り過ぎてしまう。松下がエンジンをストールさせてしまったためエクストラフォーメーションラップとなり、レースは25周で争われることに。ピックには5秒加算ペナルティが科され、マーシャルによってピットに押し戻された松下はピットスタートを強いられることになった。

「前のクルマがミスしたので、ぼくも一緒にミスをしてしまって。ギヤをリバースに入れた瞬間にストールしてしまいました」

 好スタートを見せたのは4番グリッドのアレックス・リンで、1コーナーまでに2番手へ浮上。8番グリッドのストフェル・バンドーンも一気に4番手まで順位を上げた。首位はポールポジションのノーマン・ナト、3番手ラファエル・マルチェッロ、5番手ピエール・ガスリー、6番手アレクサンダー・ロッシと続く。

 しかし、ターン4でアンドレ・ネグラオと接触したレネ・ビンダーがコースオフしてグラベルにストップ。この車両処理のため、初めてのバーチャルセーフティカー(VSC)が実施された。VSCは2周目の後半に解除され、レース再開と同時にマルチェッロがスピンを喫し、バンドールンは労せずして3番手に上がる。

 ここから各車ともタイヤをマネージメントしながらの走行で膠着状態となるが、7周目にはリンがペースの上がらないナトを交わしてトップに立ち、バンドーンも翌周これに続いた。上位はリン、バンドーン、ガスリー、ロッシ、リオ・ハリアントと続く。

 15周を過ぎたあたりから2番手のバンドーンがプッシュを開始し、首位リンとのギャップを縮めて1秒以内に入ってくるが、DRSを使用しても抜くには至らない。逆にリンは20周目あたりから燃料セーブをやめてペースを上げ、ギャップを広げにかかる。結局バンドーンは追いつくことができず、リンがGP3からのステップアップ4レース目にしてGP2初優勝を飾った。バンドーンも優勝2回、2位2回という好成績でチャンピオンシップのリードを確固たるものにした。現在ランキング2位のハリアントは22周目のターン1でアルテム・マルケロフに抜かれて6位に終わり、ポイントはバンドーン86点に対して49点となっている。

 最後尾から追い上げることになった松下は、序盤はグリップ不足に苦しみペースを上げられない。だが、レース終盤の21周目から次々と前走車をパスしていき、最後は18位でフィニッシュした。

「僕としては序盤から抜こうという意思もありながら走っていたんですけど、全然グリップしなくて抜けなかったんです。でも後半は明らかに速かったし、本来の位置からスタートできていれば最後に良い勝負ができたかなと思います」

 グリッド間違いという凡ミスでレースを失った松下は、失敗を悔やむ。

「自分にガッカリです。今日のレースだって何かが得られたはずなのに、あんな凡ミスで得られるはずだったものが得られないっていうのが一番ダメだと思います。二度と、こんなことがないようにしたいと思います」

 初体験の市街地サーキット、モナコでは困難も予想されるが、バルセロナでの失敗を糧に奮起を期待したい。

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