日本人ドライバーにとっては、このモナコは過去のF1を遡っても鬼門のレース。今季からGP2に参戦する日本人ふたりにとっても、いずれも初挑戦のモナコのレースで下位走行を余儀なくされたが、それぞれの事情は全く異なっていた。

 伊沢拓也は後方スタートの定石ともいるアグレッシブな戦略、ここではスーパーソフトを履いてのスタートに賭けた。

「セーフティカーが何度も入って、展開としては僕らに有利だったはず。先にタイヤ交換を済ませて、その後はこういう展開を期待していたんで。その狙い通りにうまくっていたのに、クラッシュしたらどうしようもないですね……」

 32周目のミラボーでクラッシュして伊沢のレース1は終わってしまった。「ミラボーでインに入られて僕は外に行ってしまったので、そのままタイヤがロックして真っ直ぐ当たってしまいました。避けないと当たっていましたから。ただ相手はタイヤ交換したばかりのクルマだったので、それが分かっていたら僕ももう少しスペースを空けなきゃいけなかったかもしれないですね」

「僕のペース自体は悪くなかったと思うんですけど、予選があの位置で集団の一番後ろを走ってると、一番最初にそういうクルマに捕まってしまう。(悪い流れの)全ては予選から始まっていたのかなとは思います」

 一方で佐藤公哉はソフトタイヤでスタートする戦略。

 前がクリアな上位勢にとっては定石とも言える戦略だが、集団の中にいる佐藤にとっては他車のペースに合わせて走らなければならない不利があり、セーフティカーが何度も導入されたこともあり、後続とのギャップを失い、「今回はドライバーの意見を押し通させてもらう」と言って選んだ戦略は空振りに終わった。

「レース前の戦略会議で『ここでセーフティカーに入られたら困るよなぁ。でもリスクを冒さなきゃ』っ話していた、まさにそのタイミングで入ってしまったので、本当に不運もここまで来ると腹も立たないですね(苦笑)」

「今まで普通に柔らかい方のタイヤでスタートしてプライムにつないでという作戦でことごとく失敗してきているので、今回だけは違う戦略で博打を打とうと。チームとしては2台を同じ戦略にしたがるんですけど、今回はドライバーの意見を押し通させてもらいました。それでこの結果なんで、余計に残念です……開幕してからの3戦、やることなすこと全てが悪い方向に行ってますね(苦笑)。自分の今までのキャリアの中でも、こんなに上手くいかないシーズンは初めてです」

 GP2モナコ・ラウンドのレース2は、レース1のトップ8を逆順にしたグリッドでF1の予選の後に行なわれる。

本日のレースクイーン

遠宮早織とおみやさおり
2026年 / スーパー耐久
ELECTRO IMAGING EL Girls
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年6月号 No.1620

    [特集]新世代F1テクノロジー新解釈
    パワーユニット、エアロ、足まわり
    ──世界一の知恵比べを読み解く

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSU 2026 マフラータオル(DRIVER)

    2,500円