イギリスGPを前にした7月1日、ロンドン南方にあるビギン・ヒルで、ストラテジーグループによるミーティングが開催された。ここでは5月に行われた会議を受けて、さらに突っ込んだ内容が話し合われた。すでに報じているものを含め、結論に至った主な変更点は以下の通りだ。

1:ドライバー補助およびコーチングの規制強化
2:パワーユニットペナルティの全面的な見直し
3:2016年のエンジン音改善に向けたエキゾーストシステムの変更
4:初参戦する新メーカーが初年度のみ供給できる1マシンあたりのパワーユニット数の追加
5:トークンシステムの完全見直し
6:レースあたりの燃料割当量の増加
7:タイヤコンパウンド選択の自由化
8:幅広のマシンとホイール、新ウイング、フロア形状、空力ダウンフォースの大幅増加を含む、より速く、よりアグレッシブな見た目のマシン
9:予選・レースフォーマットの刺激的かつ革新的な変更

 このうち今季から導入することになっているのは、1と4の項目。「ドライバー補助およびコーチングの規制強化」は2015年ベルギーGPから開始され、2016年も継続。「新メーカーが初年度のみ供給できる1マシンあたりのパワーユニット数の追加」は、いまだ導入時期が明確になっていないが2015年シーズンから適用される。つまり今季F1に参入したホンダを例外としない措置で、ホンダは今シーズンの年間使用基数が「4」から「5」に1基増えることになった。

 ただし、すでにフェルナンド・アロンソはICE、ターボチャージャー、MGU-Hの3コンポーネントで5基目を使用。ジェンソン・バトンはICEとMGU-Kは5基目、ターボチャージャーとMGU-Hは6基目を投入している。このたびの規定変更により、今後どのようにペナルティが適用されるのか、現時点では明らかになっていない。

 木曜日にイギリスGPのパドックで行われた会見で、アロンソは「オーストリアGPのアクシデントでエンジンとギヤボックスを失った。いまペナルティなしで新しいものと交換できるかどうか、チームがFIAと話し合っている」と語った。オーストリアGPでダメージを負ったパワーユニットは「使用済みのものに交換する予定」との報道もあったが、ペナルティなしで新しいものに交換できるかもしれない。

 パワーユニット関連の重いペナルティが是正されるのは良い判断だが、シーズン中のレギュレーション変更は混乱を招く危険もある。来季への大変更へ向けて、FIAには丁寧な対応を望みたい。

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