「今日、マクラーレンのロン・デニスがホンダの社長宛てに新井氏の更迭を要求する書簡を送ったらしい」

 F1イタリアGPのレース後、メルセデスのタイヤ内圧問題をめぐってパドックが騒がしくなっているなか、あるヨーロッパのジャーナリストが教えてくれた。

 伏線はあった。予選後にマクラーレンのモーターホームで行われる定例会見で、ホンダの新井総責任者が集中砲火を浴びたのである。これまでも何度か厳しい質問が飛んだことはあった。今シーズンの成績を振り返れば当然のことだ。しかし、モンツァで突然、ヨーロッパのメディア、とりわけイギリスのメディアの態度が急変したことには違和感があった。

 そこで会見の後、親しいイギリス人のジャーナリストに意見を尋ねてみた。彼も新井総責任者に質問したひとりである。すると次のように説明した。

「マクラーレンは新井氏がホンダのトップとしてF1活動にとどまることを良しとしていない。このような状況にもかかわらず、彼はホンダがルノーに勝っていると発言しているからだ。少なくともマクラーレンには、ルノーに勝っているという認識はない」

 つまりマクラーレンは内部情報を親しいジャーナリストへ教えることで、メディアを使って新井氏にプレッシャーをかけ、更迭を迫ったというわけだ。そう考えると、土曜日の会見で「辞任するつもりはないのか?」という質問があったことにも納得がいく。通常、部外者であるメディアがF1チームの主要人物に辞任を求めるような質問をすることはない。どんなに成績が低迷していても、メディアが当事者に対して、そのような質問をするのは聞いたことがなかった。しかし、メディアが「マクラーレンが新井総責任者を更迭したいという意向を持っている」という確かな情報をつかんでいれば話は別である。

 そんな伏線があっただけに、日曜日の夜に「マクラーレンのロン・デニスが、ホンダの社長宛てに新井氏の更迭を要求する書簡を送った」という情報を聞いても驚くことはなかった。

 土曜日の集中砲火は対ホンダと言うより、新井氏へ向けられたものだったのだ。そして、火をつけた人物はマクラーレン内部にいる。

 土曜日の会見について新井総責任者は、こう語っている。

「私にも言いたいことはたくさんあるが、レッドブルとルノーのような関係には絶対にしたくないから、何も言わない。今回は多くのことを学びました」

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