グローバル・ラリークロス(GRC)は3日~4日、バルバドスで第10戦、第11戦が行われ、タナー・ファウスト(フォルクスワーゲン・ビートル)が2連勝を飾った。チームメイトのスコット・スピードも2戦連続で2位となり、フォルクスワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスが2戦連続でワン・ツーフィニッシュを達成。これにより、選手権争いもフォルクスワーゲン勢同士の一騎打ちとなっている。

 3日に行われた第10戦では、ポイントリーダーで臨んだケン・ブロック(フォード・フィエスタST)が敗者復活戦を走行中、ジャンピングスポットで体勢を崩しクラッシュ。ブロックに大きな怪我はなかったものの、マシンは横転しファイナル進出を逃してしまった。

 ポイントリーダー不在のなか行われたファイナルでは、ファウストが序盤からレースをリード。そのまま2番手を寄せ付けず第2戦フォート・ローダーデールぶりとなる今季2勝目を獲得した。

 また、最終ラップには3番手を走るパトリック・サンデル(フォード・フィエスタST)が、レース中一度だけ走行できるショートカット“ジョーカーラップ”を使い、2番手のスピードに並びかけると、スピードの左フロントに激しく衝突。2台はコースサイドへ飛び出したが、どちらも走行を続けサンデルが2番手でチェッカーを受けた。しかし、レース後に接触に対するペナルティが与えられ、10位まで順位を落としている。

 サンデルとの衝突により、左フロントタイヤを失い3輪での走行を強いられたスピードは3位でフィニッシュし、サンデルのペナルティにより2位に浮上した。3位には昨年王者のヨニ・ウィマンが繰り上がっている。

「正直に言うと、今日は途中までトラブルを抱えながらの走行だったんだ」とファウスト。

「ファイナル出走前にチームがマシンを修復してくれて、万全の状態になった。それこそ3つのタイヤだけで走りきれるくらいにね! スコット(・スピード)がどうやってゴールへたどり着いたのか、想像もできないよ」

 レース後、2位に繰り上がったスピードは「サンデルは謝りにきてくれたよ。彼のマシンはコントロール失っている状態だった。僕が居なければマシンは止まらなかっただろう。お互いレースに復帰できたのが不幸中の幸いだ。少なくともポイントは獲得できたからね」とコメントしている。

 翌5日の第11戦でもファウストとスピードは速さをみせる。ファイナルのスタートでトップに躍り出たファウストは、オープニングラップで2番手に浮上したスピードを僅差で抑えきり2連勝。チームに今季4勝目をもたらしたほか、2位にもスピードが入り、フォルクスワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスが2戦連続でワン・ツーフィニッシュを達成した。3位にはネルソン・ピケJr.(フォード・フィエスタST)が入っている。また、前日のクラッシュから復帰したブロックは、メカニカルトラブルにより3周でリタイアしている。

 2連勝を飾ったファウストは「バルバドスは素晴らしい結果に終わった。全部のレースをここで開催してほしいくらいだよ」と喜びを語った。

「バルバドスでの勝利を2年連続でフォルクスワーゲンにもたらすことができて嬉しい。コースレイアウトが昨年から変更されて、より良いコースに進化していたよ」

「応援してくれたファンにも感謝したい。声援が力になったからね」

 ポイントランキングではスピードが412点でトップに浮上。36点差の2番手にファウストが続く形となっている。また、バルバドス戦前には9名のドライバーにチャンピオン獲得の権利があったが、フォルクスワーゲン勢が大量ポイントを獲得したことで、チャンピオンはファウストとスピードのチームメイトによる一騎打ちで争われる。

 GRC最終戦は11月4日にラスベガスで開催される。

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