ニッサンと『グランツーリスモ』が進めるドライバー育成プログラム、ニッサンGTアカデミーの卒業者であるヤン・マルデンボロが、今季アーデンからGP3に参戦するとともに、インフィニティ・レッドブル・レーシングの育成プログラムにも参加することになった。
ニッサンGTアカデミーは、グランツーリスモを使って若手ドライバーを発掘し、ドライビングレッスンの後に実際のレースにデビューするというプログラム。これまでにル・マン24時間のLMP2表彰台を獲得し、今季から日本のスーパーGTに参戦するルーカス・オルドネスをはじめ多くのドライバーを輩出しており、マルデンボロも昨年ル・マンに挑戦した。
そんなマルデンボロは昨年F3でも戦いシングルシーターでも実績を積んできたが、今季は13年にダニエル・クビアトをGP3王者に導いたアーデンからシリーズを戦い、また、F1レッドブルの育成強化プログラムにも参加。カート、ジュニアフォーミュラという"王道"とは異なり、ゲームからF1を目指すことになる。
「GP3に向けての気持ちは整っているよ。準備は万端だし、成長を支えてくれた人々は素晴らしい人ばかりなので、僕自身は自分のレースに専念することができる」とマルデンボロ。
「F3ではマシンの中でも外でも、メンタル面でも体力面でも、とても多くのことを学んだ。自分が成長する過程において最高のステップだったと思うし、ここで学んだスキルはGP3でも、またその先でも必ず役立つ」
「アーデンと一緒に活動できることを楽しみにしてるし、第一印象はとても良かった。彼らは経験豊富で、何年も素晴らしい成功を収めている」
一方、「我々のプログラムにヤンを迎えることを嬉しく思う」と語るのは、レッドブル・レーシングのドライバー育成マネージャー、アンディ・ダメラム。
「ニッサンのモータースポーツに対する革新的なアプローチには常に注目していたし、特にGTアカデミーはモータースポーツの現在の仕組みに対する挑戦だ。カートやシングルシーターからF1という伝統的な路線は一定の成功を収めたが、ニッサンとプレイステーションはまったく異なる方向をたどり、ゲームだけで練習を積んできた人たちから非常に有能なドライバーを発掘し始めている」
「我々のプログラムの中で、ヤンが今季のGP3でどのように活躍していくのか非常に興味があるし、インフィニティ・レッドブル・レーシングの翼をつけて、さらにキャリアを積んでいくことを楽しみにしてるよ」