スーパーGT第7戦オートポリスは30日、決勝レースが行われGT300クラスは予選2番手からスタートしたtriple a Vantage GT3が、S Road NDDP GT-Rとのマッチレースを制し優勝を飾った。2位はエンドレスTAISAN PORSCHE、3位はHANKOOK PORSCHEが入っている。

 予選でのスピードから、今回の決勝でもポールポジションのS Road NDDP GT-R、2番手スタートのtriple a Vantage GT3の争いになると予想されたスーパーGT第7戦オートポリスのGT300クラス決勝。セーフティカースタートとなった序盤から、S Road NDDP GT-Rがウエットでの安定性を武器に逃げを打ち、それをtriple a Vantage GT3が追う展開となる。

 しかし、11周目に序盤6番手につけていたGREEN TEC & LEON SLSがクラッシュし、スポンジバリアに突っ込んでしまうことでセーフティカーが導入される。これでトップ2のギャップは減り、水量の減ったリスタート以降トップ2台の差は接近していく。

「自分のスティントは後半勝負だと思っていた」というtriple a Vantage GT3の星野一樹は、ワンチャンスにかけた21周目、ついにS Road NDDP GT-Rの前に出ることに成功。ギャップを広げにかかる。triple a Vantage GT3は給油時間に時間がかかることがすでにレース前から分かっており、なるべくピットストップ前にギャップを広げておきたかったのだ。

 34周を終えてピットに向かったtriple a Vantage GT3だが、予想どおり長い時間を給油に費やすことに。さらに、給油終了時に漏れたガソリンに引火するが、これはすぐに消し止められ、すぐにtriple a Vantage GT3はコースに戻ることに。29周終了後にピット作業を終えたS Road NDDP GT-Rとのギャップを縮めにかかる。

 2台はふたたびテール・トゥ・ノーズのバトルに突入していくが、千代勝正から交代した関口雄飛のS Road NDDP GT-Rはなかなか付け入るスキをみせない。しかし膠着状態のまま迎えた55周目、突然S Road NDDP GT-Rがスローダウン。右リヤタイヤが外れてしまい、たまらずコースオフ。痛いストップとなってしまった。これで楽になったtriple a Vantage GT3は、チェッカーまで後続の付け入る隙をみせずに完勝。今季2勝目を挙げることとなった。

 トップ争いの2台の後方では、JLOCのランボルギーニ・ガイヤルド勢が続いていたものの、JLOC ランボルギーニ GT3がトラブルでストップするなどで遅れを喫することに。その後方から快調なペースで走り、タイヤ無交換作戦を成功させたエンドレスTAISAN PORSCHEが2位をゲットすることとなった。

 3位は終盤、SUBARU BRZ R&D SPORTとHANKOOK PORSCHEの戦いになるが、終盤オーバーヒートに見舞われたSUBARU BRZ R&D SPORTをHANKOOK PORSCHEがかわし、3位を獲得。この結果、ランキングはHANKOOK PORSCHEが71ポイントで首位のまま最終戦を迎えることに。triple a Vantage GT3が67ポイントで2位、エンドレスTAISAN PORSCHEが62ポイントえ3位に。この3台にタイトル争いは絞られることとなった。

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