スーパーGT第6戦富士は9日、66周の決勝レースが行われ、GT300クラスはHANKOOK PORSCHEが優勝。3度のスピンからリカバーしたapr HASEPRO PRIUS GTが2位、無限CR-Z GTが3位に入り、ハイブリッド車がそれぞれ初の表彰台を獲得している。
GT300クラスは、オープニングラップの1コーナーから波乱の展開となる。なんとポールスタートのapr HASEPRO PRIUS GTが、ブレーキにトラブルがあったか1コーナーでスピンオフ。これで2番手スタートのHANKOOK PORSCHEがトップをキープすることになる。
それに続いたのは無限CR-Z GTとなるが、前戦鈴鹿の再現とばかりにtriple a Vantage GT3が圧倒的なペースで追い上げを開始。7周目には2番手につけていた無限CR-Z GTをかわすと、16周目にはトップのHANKOOK PORSCHEに襲いかかりトップに浮上していく。
しかし、上位陣の各車がルーティンストップを終えてみると、JAF-GT勢が持ち前のピットの速さで上位に浮上。HANKOOK PORSCHEの先行こそ許すものの、ピットに時間がかかるtriple a Vantage GT3の前には無限CR-Z GT、そして嵯峨宏紀に早めに交代していたapr HASEPRO PRIUS GTが3番手まで復帰。ホンダCR-Zとトヨタ・プリウスという“ハイブリッド対決”が展開される。
しかし、プリウスは一気にCR-Zとの戦いを制すと、少しずつトップのHANKOOK PORSCHEとの差を詰め、50周を過ぎたあたりから一気に射程圏内へ。ポルシェvsプリウスというスーパーGTならではというバトルがスタートする。
ストレートスピードに優るポルシェはなかなかapr HASEPRO PRIUS GTの追撃を許さなかったものの、53周目のアドバンコーナーでついにapr HASEPRO PRIUS GTがHANKOOK PORSCHEのインへ! しかし、立ち上がりでプリウスはスピン。どうやらスタートからブレーキにトラブルるを抱えていたようで、ここでトップ奪還の夢は潰えることとなってしまった。
ただ、再び走行を開始したapr HASEPRO PRIUS GTは、再び無限CR-Z GTを抜き返し2位を奪還。無限CR-Z GTとともにハイブリッド車が表彰台の両脇を固めることとなった。4位はエンドレスTAISAN PORSCHE、5位はSUBARU BRZ R&D SPORTとGSR初音ミクBMWとのバトルを制したARTA Garaiyaとなった。
なお、途中驚異的な速さをみせていたtriple a Vantage GT3は、トラブルが発生したか途中急激にペースを落としガレージへ。痛恨のノーポイントに終わっている。
