HRTのチームプリンシパル、コリン・コレスが、2010年F1選手権でロータスに勝てなかった“唯一の理由”は経験の浅いドライバーたちを走らせていたからだと述べた。
HRTはルーキーのカルン・チャンドックとブルーノ・セナを起用して2010年F1にデビューしたが、シーズン途中でドライバー交代を繰り返し、山本左近、クリスチャン・クリエンもレースに出場した。
ロータスはヤルノ・トゥルーリとヘイキ・コバライネンを走らせ、決勝最高位12位で新規チームトップのランキング10位を獲得した。ヴァージン・レーシングはティモ・グロックとルーキーのルーカス・ディグラッシを起用、決勝最高位は14位。HRTも14位が最高だったが、14位を獲得した回数がHRTの方が1回多かったため、ランキング11位を獲得した。
チームが発表したリリースにおいて、コレスはF1デビューイヤーについて次のように語っている。
「難しい1年だったが、我々は新興チームの中では最も信頼性が高かった。(ランキング)10位でシーズンを終えられなかった唯一の理由は、ロータスとヴァージンはシーズンを通して我々よりも経験あるドライバーたちを走らせていたからだと思う。テストの際には他の新チームと比較して我々はかなりいいパフォーマンスを発揮していた」
2011年に向けて存続が危ぶまれているHRTだが、コレスはよりよいパッケージで参戦し、パフォーマンスを向上させたいと述べている。
「もっといいパッケージを得るために努力している。今シーズンは、パフォーマンスの点で期待していたほどいいシーズンにはならなかった。パフォーマンスをもっと向上させなければならない。それは多くのファクターにかかわる問題だが、自分たちの目標を達成するために努力しているところだ」