インターコンチネンタル・ル・マン・カップの今季最終戦ズーハイは13日決勝レースが行われ、7号車プジョー908をドライブするセバスチャン・ブルデー/アンソニー・デイビッドソン組が優勝を飾った。
12日に行われた予選では、7号車をドライブするデイビッドソンが、8号車プジョー908をドライブするステファン・サラザンを抑えポールを獲得。トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ組2号車アウディR18 TDI、ティモ・ベルンハルト/マルセル・ファスラー組1号車アウディが続いた。
迎えた13日の決勝レースでは、序盤からプジョー勢2台とアウディ勢2台による激しいレースが展開されることに。7号車プジョーが先頭をリードするも、2号車、1号車のアウディ2台がスタート直後から追走。18周目にはトップを奪う。
中盤、ダブルスティントでタイヤをキープしていった7号車はジワジワとポジションを上げ121周目には再び先頭に。一方、2号車アウディはGTEクラスの車両と接触したほか、レベリオン・レーシングのローラ・トヨタとターン1で接触。さらに電気系のトラブルが発生し後退してしまう。さらに、1号車アウディはプジョー勢とトップを争いつつも、タイヤのデグラデーションが発生し、スピンを喫することに。
これでプジョー勢はワン・ツーを形成し、7号車、8号車の順位でフィニッシュ。前戦プチ・ル・マンでILMCのチャンピオンを決めたプジョーはシリーズ制覇に華を添えることになった。3位は1号車アウディ、4位はガソリン車最上位となった12号車ローラ・トヨタとなった。
LMP2クラスは、欧州日産がサポートする26号車シグナテック・ニッサンがヘッドライトやスターターモーターのトラブルにも関わらず、OAKレーシングのペスカローロ・ジャッドを抑え優勝。シグナテック・ニッサンはこれでILMCのLMP2チャンピオンを決めた。
LM-GTEプロクラスはアウグスト・ファルファス/ヨルグ・ミューラー組55号車BMW M3 GTがチームメイトのアンディ・プリオール/ウベ・アルツェン組56号車を抑え優勝。しかし、LM-GTEプロクラスのチャンピオンはフェラーリ458を走らせたAFコルセのものとなった。LM-GTEアマクラスはラルブル・コンペティションがチャンピオンとなっている。
豪華なメンバーが揃ったGTCクラスは、エドアルド・モルタラ/ダリル・オーヤン/アレキサンドレ・インペラトーリ組アウディスポーツ・カスタマーレーシング・チャイナのアウディR8 LMSが優勝。2位にもアウディR8 LMSが続きワン・ツーとなった。
日本から参加した東海大学のTOP03・YGKパワー(密山祥吾/横溝直輝組)は、LMP1クラスで奮闘をみせ終盤まで8番手〜9番手あたりを争っていたが、残り1時間あまりというところでトラブルが発生。総合22位でチェッカーを受けた。また、ヒトツヤマ・レーシングのアウディR8 LMS(都筑晶裕/マイケル・キム/カルロ・バンダム)は169周目でストップを喫した。
また、ひさびさのレース復帰で注目を浴びた元F1王者ミカ・ハッキネンが乗り込むAMGメルセデス・チャイナのメルセデスベンツSLS AMG GT3もリタイヤを喫した。