今年で7回目の開催となるブリヂストン インディジャパン 300マイルレースが、9月19日、快晴のツインリンクもてぎで始まった。
午前9時、ランキングトップを行くライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)を先頭にコースイン。90分間のフリープラクティス1回目がスタートした。今年は9月中旬の開催となっただけに、気候条件も従来とは違い、例年以上にこの最初の走行セッションは重要である。
今シーズンからIRLインディカー・シリーズでは、ポイントランキングのトップ10につけているドライバーは、このプラクティス1回目の最初の30分はタイム計測1周のインスタレーションラップしかできない規則になっている。
ランキング上位陣がピットに姿を消した後、トップに立ったのはジャスティン・ウイルソン(デイル・コイン・レーシング)。早くも27秒台に入る好タイムだ。続いてマリオ・モラエス(KVレーシングテクノロジー)、ラファエル・マトス(ルーソ・ドラゴン)、マイク・コンウェイ(ドレイヤー&レインボールド)ら、もてぎ初見参のドライバーが積極的な走行を見せ、ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド)と松浦孝亮(コンクエスト)も5番手〜7番手あたりのタイムで周回を重ねた。
昨年のもてぎウイナー、ダニカ・パトリック(AGR)は9周目に27秒7077で2番手のタイムをマーク。さらにここから走行可能となったランキングトップ10勢が続々とタイムアップを果たしブリスコー、グラハム・レイホール(NHR)、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ)、ダン・ウェルドン(パンサー・レーシング)らが上位に浮上。武藤英紀(AGR)も27秒8461で10番手につける。
プラクティスがスタートして1時間経過が近づいたとき、コース上のデブリによってイエローフラッグが出て全車ピットイン。この時点の順位はブリスコー、レイホール、ディクソン、パトリック、ウェルドン、オリオール・セルビア(NHR)、ウイルソン、マルコ・アンドレッティ(AGR)、ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ)、トニー・カナーン(AGR)というオーダー。武藤は11番手、ロジャー18番手、松浦は20番手である。
コースクリーンとなって再スタートを切ってから、武藤は9番手へと浮上する。ここから上位陣のタイムアップが激しくなり、残り7分となってからレイホールが27秒3437をマークし、ブリスコーのタイムを更新。さらに残り1分でエリオ・カストロネベスが27秒3336でレイホールのタイムを更新してしてセッションを終了した。
武藤は39周を走行し27秒7589で16番手。68周を走行した松浦は、終盤に確実にタイムアップを果たして27秒8271で17番手。そしてこのセッションで最多タイの71周を走ったロジャー安川は28秒1014で21位となっている。