5日、富士スピードウェイでスーパーGT300クラスに参戦するHANKOOK KTRが、今季シリーズに投入する2013年仕様のポルシェ911GT3Rをシェイクダウンした。

 2012年のGT300クラスでは、チャンピオンを獲得したエンドレスTAISAN 911、そしてランキング2位となったHANKOOK PORSCHEが使用し、シーズン合計3勝を飾ったポルシェ911GT3R。ライバルとなるGT3車両が大幅なアップデートを行ってくる中、ポルシェのアップデートがどんなものになるのか注目されていた。

 そんな中、5日に富士スピードウェイに登場したHANKOOK KTRのポルシェは、一見して分かる大胆な改良が施されていた。車両自体は昨年も使用した個体だが、フロントバンパー&アンダー、フロントフェンダーも拡大され、フェンダー後部にはスリットが入れられた。カナードも2枚に増えている。

 また、フロントのタイヤサイズが拡大されているほか、サイドステップの形状も変更。リヤバンパーの形状も大きな絞り込みを施したものに改められた。さらにリヤウイングが今までのものよりもかなり大型化している。エンジンは昨年と同一であるものの、パワーステアリングのシステム等が変更になった。外観としては、全体的に大柄になった印象だ。

 10時からのスポーツ走行枠で走りはじめたポルシェは、影山正美のドライブでトラブルもなく走行。ポルシェ特有の乾いたエキゾーストノートを富士に響かせた。タイムとしては1分40秒中盤程度だったという。

 ドライブを終えた影山は、「ダウンフォースが増えた。ストレートスピードは落ちていない感じがするけど、実際は落ちているかな。ブレーキも奥に行けるし、コーナリングも速い。これだけ変わっているからね(笑)」と好感触。

「ポルシェはどうしてもアンダーステア傾向なんだけど、フロントが太くなったこととダウンフォースの増加で、その傾向がかなり消えている。かなりコーナリングマシンに近づいたんじゃないかな。これで連続周回したときにバランスがどう変化していくのかを見据えて、セッティングとタイヤを作っていかないといけない」と影山。

 今までのスーパーGTではどうしても“直線番長”という印象があったポルシェだが、大幅な改良が施された13年仕様が、コーナーでどういったパフォーマンスをみせるのか注目が集まるところ。なお、HANKOOK KTRの今季体制はもうじき発表になるという。

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