IZODインディカー・シリーズに参戦するKVレーシングは、2012年のシリーズに向けて新たにシボレーエンジンを使用すると明らかにした。
2012年からインディカー・シリーズは、新しいシャシーの導入と新エンジンマニュファクチャラーであるシボレー、ロータスの参入など新たな要素に注目が集まっていたが、今季佐藤琢磨/トニー・カナーン/EJビソを擁し戦っていたKVレーシングが、ペンスキー、アンドレッティ・オートスポーツに次ぐシボレー使用チームとして名乗りを上げることとなった。
「2012年のインディカー・シリーズに向けて、KVレーシング・テクノロジーがシボレーエンジンを使用して戦うことになったことを喜んで発表したい」とチーム共同オーナーのケビン・カルコーベンは語る。
「シボレーはモータースポーツ界において、革新的な成功の歴史がある。我々はその伝統を引き継ぐことができて嬉しく思う」
また、同じく共同オーナーのジミー・バッサーは「シボレーがインディカーに戻ってくることに興奮しているし、彼らと戦うことができて嬉しく思う」と語る。
「僕は長いシボレーの歴史があるんだ。僕の最初のクルマは1969年式のカマロだったし、1993年のフェニックスで最初の表彰台をシボレーエンジンで挙げた。そして今はシボレーのディーラーなんだからね」とバッサー。
KVレーシング・テクノロジーは、2010年からロータス・カーズとパートナーとなり、そのロータス・カーズは来季エンジン供給に名乗りを上げていたが、マイケル・シャンクスのグループが運営を担当すること以外まだ決まっていない。来季に向けてKVレーシングとは方向性が異なることになるのか注目が集まる。
また、昨年のインディカー・シリーズデビュー以来チームとともに戦っていた佐藤琢磨もホンダとの関係が深く、琢磨の去就も気になるところだ。