NASCARスプリントカップ・シリーズは2日、ポコノ・レースウェイで第21戦の決勝レースが行われ、最終周で首位に浮上したマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が今季2勝目を飾った。
7月31日の予選では、ここまで3連勝を挙げ、4連勝を狙うカイル・ブッシュが今季初のポールポジションを獲得し、その好調ぶりを見せつけた。レースでも、ブッシュは終始首位争いを展開。レース折り返しを過ぎると、ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)がレースをリードしていき、ブッシュが2位、そしてケンゼスも上位に連なる展開となる。
終盤の上位は燃費争いの様相を見せるが、残り3周というところで首位のロガーノがガス欠で後退。ブッシュが首位に浮上し、シリーズでも2007年以来となる4連勝が達成されるかに思われた。しかし、そのブッシュも最終周にはガス欠に。スローダウンしながらも惰性で走り続けるブッシュを、後方から迫ったケンゼスが難なくパスしてリードを奪い、そのままトップでチェッカーを受けた。
「ポコノでの勝利なんて考えたこともなかったし、燃費レースで勝てるとも思っていなかった。今日はその両方を果たせてうれしいよ」と喜びを語ったケンゼス。一方、4連勝とともにチェイス圏内となるランキング上位30位入りも見えていたブッシュは最終的に22位でレースをフィニッシュ。ランキング30位には13ポイントと迫ったが、「燃料は保つと思っていたし、勝利とともにチェイス入りを祝うつもりだったんだ。それだけに残念だね」と悔しがった。
2位には、ピットでクルーと接触する場面もあったブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)、そして3位にはジェフ・ゴードン(シボレーSS)が入り、3陣営がトップ3を分けあった。
