NASCAR SPRINT CUP SERIES
第18戦 Quaker State 400
開催日:7月9日
カイル・ブッシュが今季3勝目でランキング首位浮上!
“トヨタ カムリ"1−2フィニッシュ
7月9日(土)、米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第18戦「Quaker State 400」が開催された。
2000年に開設されたケンタッキーでは、これまでネイションワイド・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズは開催されてきたが、スプリント・カップ・シリーズが行われるのは今回が初めて。このため、7日(木)にはテスト走行セッションが設定され、来季より、現在使われているキャブレターに代わって採用されるEFI仕様エンジンのテストなども行われた。
ケンタッキーには、トヨタの北米における研究開発と製造を統括する拠点(TEMA)があり、“トヨタ カムリ"も製造されている、いわば“トヨタ カムリ"の生まれ故郷でもある。
8日(金)、2度の練習走行を経て、午後5時から予選が開始されたが、途中で降雨に見舞われアタックは中断。予選はキャンセルとなり、規定に則って練習走行でのベストタイム順でグリッドが決定された。
カイル・ブッシュがポールポジション。ケイシー・カーンが2列目4番手につけ、12台の“トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。尚、26番手グリッドとなったデニー・ハムリンは、練習走行後にエンジンにトラブルが発見され、交換を行ったために最後尾グリッドへと後退してのスタートとなる。
9日(土)午後7時45分、10万人以上の大観衆が見守る中、1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのKy.ブッシュは、アウト側のラインを選択し、好ダッシュを見せたが、第4コーナーで実兄のカート・ブッシュ(ダッジ)にインからかわされ、2位に後退。序盤戦はこの兄弟による1−2体制で進んだ。
30周目にコンペティション・コーション(主催側により予定されていたコーション)が出され、各車ピットイン。ここで好ピット作業を見せたカーンが首位浮上。しかし、2番手のKy.ブッシュが見事な再スタートを見せ、首位を奪い返した。
その後はイエローコーションが出ずに80周目前後、120周目前後に各車グリーン下でピットイン。Ky.ブッシュは、全車が2度目のグリーンピットを終えた時点で、2位以下に9秒近い大差をつけての独走態勢となった。一方で17番手スタートのデイビッド・ロイティマンも好調な走りでポジションを上げ、上位争いを続けるカーンと共にトップ10圏内でのバトルを展開した。
139周目にコース上の異物除去のためにこの日2度目のイエローコーション。上位勢はピットへ向かったが、2台がコース上に残ったため、Ky.ブッシュは3位で再スタート。
153周目にもコース上にオイルが出たためにイエローコーションとなり、上位勢はほとんどコース上に残ったが、6位につけていたカーンはピットへ。順位を落とすこととなった。
2位で再スタートを切ったKy.ブッシュがここでも見事なスタートダッシュを見せ、首位を奪還したが、その後もトップ3台による、横並びでの激しい首位争いが展開。その後は再びイエローコーションが出ないために、2度目のイエローコーションでピットに入らなかった車両を先陣に、次々にグリーン下でピットインが行われていき、順位がめまぐるしく入れ替わった。そんな中、153周目のイエローコーションでピットに入っていたハムリンは、燃費走行で最後までピットを粘り、最後尾スタートから、193周目には首位に浮上した。
200周目にはエンジンブローの車両が出たために4度目のイエローコーション。各車ピットへ向かい、Ky.ブッシュが2位、直前にグリーンピットを行っていたハムリンは9位で再スタート。
それでも最後まで走りきるのは厳しい周回数となり、Ky.ブッシュは240周目にグリーン下でピットイン。各車がピットへ向かう中で、燃費走行でコースに残ったロイティマンが250周目に首位に浮上。これに2位で続く形となったハムリンは253周目にピットへ。
ここでタイヤのパンクに見舞われた車両があり、5度目のイエローコーション。ロイティマンら数台がピットへ向かい、Ky.ブッシュが再び首位浮上。ロイティマンは3位でコースに復帰し、再スタート。しかし262周目にもクラッシュのためにイエローコーションとなり、Ky.ブッシュが首位、ロイティマンが4位で残り2周での再スタートとなった。
首位のKy.ブッシュを、2位のジミー・ジョンソン(シボレー)と、再スタート時の4位から一つポジションを上げたロイティマンが追ったが、Ky.ブッシュは逃げ切り、トップでチェッカー。その後ろでは、ロイティマンが最終コーナーでジョンソンに並ぶと、最後のストレートで前に出て、見事2位フィニッシュ。自身今季最上位でのフィニッシュとなり、“トヨタ カムリ"は1−2フィニッシュを果たした。
Ky.ブッシュはケンタッキーでのスプリント・カップ・シリーズ戦初ウィナーとなり、今季3勝目。ドライバーズランキングでも首位に浮上した。 ハムリンも着実な走りで11位フィニッシュ。ランキングで10位へと一つポジションを上げた。
Ky.ブッシュはこの週末、木曜日のキャンピング・ワールド・トラック・シリーズで勝利。金曜日のネイションワイド・シリーズでは惜しくも3位に終わったために完全制覇とはならなかったが、3戦中2勝、全レーストップ3フィニッシュという圧倒的な強さを見せつけた。また、この勝利で、Ky.ブッシュの3カテゴリー通算勝利数を99とした。これは歴代3位の記録となる。
次戦第19戦は7月17日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「最高だ。言葉にならない。今夜の“トヨタ カムリ"はトラックから降ろしたときから素晴らしい仕上がりで、タフだったが楽しい夜だった。最後のピット戦略も上手く行った。クルーとクルーチーフにはどれだけ感謝しても足りない。ケンタッキーでの、カップ・シリーズ戦初ウィナーになれたことは本当に嬉しい。そして、“トヨタ カムリ"の生まれ故郷であるここケンタッキーで勝てたというのはとても大きなことだ」
