更新日: 2018.02.23 12:55
NASCAR NATIONWIDE:3台のカムリがトップ10に
NASCAR NATIONWIDE SERIES
第33戦 Wypall 200
開催日:11月12日
3台の“トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュ
11月12日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第33戦「Wypall 200」がフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。 シーズンは残り2戦となったが、ネイションワイド・シリーズのオーナーズポイントタイトルは、ジョー・ギブズ・レーシングの18号車が、フォードの60号車と僅か2ポイント差で争っている。今大会、この18号車はジョーイ・ロガーノがドライブする。
コース路面が再舗装されて初のレースとなるため、10日(木)、11日(金)に練習走行が行われた後、12日(土)決勝を前に午前10時5分から予選開始。ルーキーのライアン・トゥルークスが8番手、ジョーイ・ロガーノが9番手。7台の“トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
午後1時55分、1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースのスタートが切られたが、1周目の最終コーナーでいきなり多重クラッシュが発生。8台の車両が巻き込まれたこのクラッシュで、24番手スタートのブライアン・スコットは車両に大きなダメージを負い、1周目にしてレースを終えることとなってしまった。
再スタート直後には、11位を走行していたケニー・ウォレスが壁にヒットし後退。36周目に2度目のイエローコーションが出されると全車ピットに向かい、ここで2本タイヤ交換作戦を採ったR.トゥルークスが、大きく順位を上げ7位に浮上。4本交換したロガーノは続く8位で再スタートを切った。しかし、R.トゥルークスは再スタート直後の中団の激しい順位争いの中で行き場を失い、一気に20位近くまでポジションを落としてしまった。
83周目に他車のクラッシュによりイエローコーションが出され、全車2度目のピットへ。今度は全車タイヤは4本交換となったが、ロガーノとR.トゥルークスは共に素晴らしいピット作業によりポジションアップ。ロガーノが3位、直前に12位まで順位を戻していたR.トゥルークスは9位で再スタートとなった。
その後レースは131周目までイエローコーションが出ず、ぎりぎり最後まで走り切れる周回で各車ピットへ。ロガーノは変わらず4位ながら、オーナーズポイントタイトルを争う60号車のカール・エドワーズ(フォード)の前をキープ。その後も快走を見せるロガーノは140周目に2位に浮上した。
145周目に14位を走行していたスティーブ・ウォレスが接触からスピンを喫し、イン側のウォールにクラッシュ。162周目、177周目にもクラッシュでイエローコーション。177周目のクラッシュでは、5台が巻き込まれ、車両排除のために11分にわたって赤旗中断となった。
この多発したクラッシュの間、ブラッド・ケゼロウスキー(ダッジ)の先行を許しながらも、ロガーノはエドワーズと激しい3位争いを展開。最後までエドワーズを追ったが、僅かに及ばず、4位でチェッカー。終盤も好走を見せたR.トゥルークスが8位。マイケル・アネットが10位に入り、“トヨタ カムリ"は3台がトップ10フィニッシュを果たした。
この結果、オーナーズポイントでは、18号車は60号車に1ポイント差を詰められることになり、わずか1ポイント差で、タイトル争いは最終戦に持ち越されることとなった。
シーズン最終戦となる次戦第34戦は11月19日(土)、ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われる。
ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「我々の“トヨタ カムリ"は速かった。しかし走り始めてから10周ほどはオーバーステア症状が酷く、折角得たポジションを再スタートで失ってしまった。ロングランでは絶好調だったが、そこに至るまでに時間がかかりすぎた。勝てなかったのは残念だが、サム(ホーニッシュ・Jr.)が初勝利を挙げたのは素晴らしいことだ」