NASCAR SPRINT CUP SERIES
第31戦 Bank of America 500
開催日:10月13日
クリント・ボウヤーが今季3勝目!
デニー・ハムリンが2位で続き、“チェイス"は更なる接戦に
10月13日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第31戦「Bank of America 500」が開催された。
NASCARのチームや関係企業の本拠地が多く位置し、NASCARの聖地の一つとも言われるシャーロット。年に2回レースが開催されるが、トヨタはスプリント・カップ・シリーズでは2009年春に降雨短縮レースでの勝利を挙げたのみとなっており、“聖地"シャーロットでの勝利を目指しレースに臨んだ。
11日(木)午後7時10分から予選が行われ、今大会がカップ・シリーズでのキャリア850戦目の出場となるベテラン、マーク・マーティンが最前列2番手。クリント・ボウヤーが4番手。マーティン・トゥルークス・Jr.が6番手、カイル・ブッシュが8番手、デニー・ハムリンが9番手と“チェイス"ドライバーも好位置につけ、12台の“トヨタ カムリ"が決勝へと駒を進めた。
13日(土)午後7時51分、1.5マイルオーバルを334周(501マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手スタートのマーティンは、ポールポジションのグレッグ・ビッフル(フォード)とサイド・バイ・サイドのバトルを展開。これにボウヤーが続く形となった。
レースは12周目、15周目、36周目と序盤イエローコーションが頻発したが、その後はイエローコーションが出ず、80周目過ぎと130周前後に2回連続でのグリーン下でのピット作業が行われた。
長いグリーン走行で、首位と同一周回はトップドライバーの16台のみとなったが、ボウヤー、マーティン、トゥルークス・Jr.、Ky.ブッシュ、ハムリンの6台の“トヨタ カムリ"は着実に上位争いを展開。2度目のグリーンピットを全車が終えた135周目には、ハムリンが首位に立ち、2位に2秒の差をつけ、30周以上に渡ってトップを快走した。
レース折り返しを目前にした166周目、コース上の異物によりこの日4度目のイエローコーション。全車ピットへ向かい、一旦レースは仕切り直し。再スタート後はハムリンが2位、Ky.ブッシュが3位で首位を追った。
215周目過ぎからこの日3度目となるグリーン下でのピット作業が始まり、最後まで引っ張ったボウヤーが223周目にピットへ向かったところでコース上の異物によりイエローコーション。ハムリンを含む数台が僅かでも燃料を追加すべくピットへ向かったものの、あと一回の給油で最後まで走りきるには厳しい残り周回での再スタートとなった。
再スタートから残り106周を1回のピットで走り切れるか、各車燃料をセーブしての終盤戦となり、260周目あたりからグリーンピットが始まった。首位を争っていたブラッド・ケゼロウスキー(ダッジ)、ジミー・ジョンソン(シボレー)らが燃料切れに見舞われタイムをロスする中、ボウヤーは278周目、ハムリンは最後となる280周目まで引っ張ってピットイン。
260周目からのグリーンピットを全車が終えた時点で、Ky.ブッシュが2位、マーティンが3位に浮上したが、この2台は最後までは走り切れず、309周目に最後の給油ピットイン。他の上位勢も次々にピットへ向かう中、最後まで走り切る作戦を採ったボウヤーとハムリンが1−2位に浮上。この2台の燃料が最後まで持つかどうかに注目が集まった。
共に燃料が厳しい中で、ハムリンは終盤ボウヤーを猛追。しかし、僅かに及ばず、0.417秒差でボウヤーが逃げ切り、今季3勝目、“チェイス"での初勝利を飾った。ボウヤーにとって、シャーロット及び1.5マイルオーバルでの、カップ・シリーズ初勝利となった。
ボウヤーはトップチェッカーを受けて再びメインストレートに戻ってきた直後に燃料が切れ、通常勝者がチェッカー後にウィニングランで見せる「バーンナウト」(ホイールスピンさせてタイヤスモークをあげる)をほとんど出来ないままストップ。乳がん意識向上月間にあわせて、印象的なピンクを配したスペシャルカラーの“トヨタ カムリ"は、チームクルーに押されてヴィクトリーレーンへと上った。
ハムリンは2位。Ky.ブッシュが5位、マーティンが6位、ロガーノが9位、トゥルークス・Jr.が10位でフィニッシュし、6台の“トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュ。この結果、“チェイス"でのランキングは、ハムリンは3位で変わらないものの首位との差を15ポイントへと縮め、ボウヤーは4位へと一つ順位を上げることとなった。
次戦第32戦は10月21日(日)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われる。
ドライバー クリント・ボウヤー:
「私にとって初めての1.5マイルでの勝利をシャーロットで挙げられたことに驚いている。1勝を挙げた今でも、データを見ればこのコースが私にとって不得意なコースであることには変わりない。今日の勝利はチームのおかげだ。クルーチーフらの燃料に関する仕事ぶりは信じられないほどで、最後は本当にギリギリだった。燃料切れでウィニングランでのバーンナウトが出来なかった。バーンナウトは楽しいので、練習したかったのだが。しかし、チームと共にヴィクトリーレーンに上がり、トロフィーを手に出来たことは本当に嬉しい」
