レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、スペインGPは今季F1の行方を占うためのバロメーターにはならないだろうと語った。
サーキット・デ・カタルニアは、高い空力パフォーマンスが要求されるコースであるため、チーム間の力関係がはっきり表れるといわれており、ここで速いマシンはあらゆるタイプのサーキットで強いものとみられる。
しかしホーナーは、今年は状況が異なり、バルセロナの結果が残りのシーズンを表すものにはならないだろうと述べている。
「通常であれば、バルセロナはマシンパフォーマンスをきわめてはっきり表す指標となる」とホーナー。
「ここでマシンが好調なら、ほとんどどこに行ってもマシンは強い傾向にある」
「しかし今年もそれが当てはまるだろうか」
「バルセロナのレースにはほとんどのチームがさまざまなレベルのアップグレードを持ち込むはずだ。ヨーロッパラウンドの初戦であり、チームは新しいコンポーネントを導入する。我々もそうだ。各チームの中でどのような変化が見られるのか、楽しみだ」
今年の選手権はここ最近とは異なり、多くのチームが勝利を争うことになると、ホーナーは述べた。
「開幕当初、マクラーレンはとても強力だった。だが中国でメルセデスが突然浮上し、バーレーンではロータスが強かった。変化が非常に大きい」
「昔からマクラーレンとフェラーリは常に非常に強力だが、今年の競争はさらに広がっている。メルセデスとロータスは強く、マレーシアではザウバーも恐ろしい勢いで迫ってきた。それを予想できた人間はほとんどいなかったと思う」