レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、ルノーはワークスチームとしてF1に参戦するものの、今年はレッドブルに力を集中させるべきだと語った。
新パワーユニットが導入されて以降、ルノーは十分なパフォーマンスを発揮できておらず、それが原因でカスタマーチームのレッドブルとの関係が悪化した。レッドブルは他社のパワーユニットへのスイッチを試みたが交渉がまとまらず、契約内容を変える形で今年もルノーのパワーユニットを搭載、“タグ・ホイヤー”の名称で使用することを決めた。一方のルノーはロータスチームを買収、ワークスチームとしてのF1活動を再開する。
当然のことながらルノーは自身のチームに注力するものと考えられるが、マルコは今年元ロータスチームが活躍するとは考えられないためルノーはレッドブルを優先する方が賢いと語った。
「ロータスチーム、つまりルノーのファクトリーチームを見ると、正常な心を持っているなら彼らは我々に完全に集中すべきだと思う」とマルコが述べたとMotorsport Magazin.comが伝えた。
「あのチームとあのドライバーたちではほとんど何も引き出すことができない」
昨年ロータスはパストール・マルドナドとジョリオン・パーマーを2016年に起用することを決めたが、最近マルドナドに関しては、スポンサーの状況によってはシートをケビン・マグヌッセンに譲らなければならないかもしれないとの推測が持ち上がっている。
レッドブル・ルノーは2016年に187点を獲得してランキング4位、ロータス・メルセデスは78点でランキング6位だった。
ルノーは今年は体制を整える準備の年とみなし、3年計画でタイトル争いができる位置に立つことを目指している。