2013年F1第18戦アメリカGPのフリー走行2回目FP2は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
トラブル続きだったFP1から一転、青空のもと当初のスケジュール通りに行われたFP2は、セッション開始時の気温が24度を記録、路面温度も31度まで上昇した。
各車がハードタイヤで周回をスタートさせるなか、序盤のファーストランでさっそくリードを奪ったのは、レッドブルのベッテルだ。早々とFP1のトップタイムを更新してきたベッテルは、続くセカンドランこそベストタイムの更新はならなかったが、その後も引き続きセッションをリードしていった。
一方、いきなりベッテルのタイムを追いかける形となったライバル勢は、2番手につけたマーク・ウエーバーにルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、ジェンソン・バトン、フェルナンド・アロンソという順でミディアムタイヤに先にスイッチ。すると、ウエーバーがベストタイムを1分37秒台に入れてトップに浮上し、それに続いたロズベルグとハミルトン、さらにロータスを駆るヘイキ・コバライネンもメルセデスの間に割って入り、彼ら4台がベッテルのハードタイヤのタイムをなんとか上回った。
しかしそれもつかの間。セッション折り返し直後にベッテルがミディアムタイヤを投入すると、チャンピオンはすかさずチームメイトを上回る1分37秒305をマークしてトップに返り咲き、その後は最後までロングランに集中。以降は、他のマシンもそれぞれのプログラムに移ることとなり、FP2はレッドブルが1-2のまま終了することとなった。
そのなか、チームメイトのロメイン・グロージャンを上回る5番手につけたコバライネンは、ハードタイヤを中心にロングランを行うと、安定して好タイムを並べ、同じタイミングでハードのロングランを進めていたメルセデスのロズベルグと同等以上のペースを披露した。
またコバライネンの後ろ、5、6番手につけたザウバーのエステバン・グティエレスとニコ・ヒュルケンベルグも、レッドブルを除くチームの中では上位に近い走りを見せ、グロージャンやジェンソン・バトン、フェルナンド・アロンソらを従え初日を終えることとなった。