レッドブルのクリスチャン・ホーナーは、最終戦でもチームオーダーを出すつもりはなく、いかなる決定もドライバー自身の判断に委ねたいと語った。
状況からして最終戦でセバスチャン・ベッテルが優勝した場合、アロンソは4位以内なら3度目のタイトルを手にする。逆にマーク・ウエーバーが制した場合は、ベッテルがアロンソの2位を封じればウエーバーが栄冠を手にすることになる。つまりは、レースの状況次第でベッテルがウエーバーをサポートしなければならないということだ。
こうした状況についてホーナーは「どのような難しい決断も存在しないだろう」と述べ、次のように語ったと英AUTOSPORTが伝えている。
「我々のもとにはチームのためにドライブするふたりのドライバーがいる。彼らは今年多くのサポートと公平なチャンスを与えられてきた。その両方にワールドチャンピオンになる可能性があるのだから、今日のレースでドライバーのポジションを入れ替えるといったことは間違いだよ」
「今週末に何が起きるかなんて誰も知りえることはできない。我々は公平にふたりをサポートするために最前を尽くすつもりだ。そして、一方が勝てないことに気付いたときは、もう一方のドライバーをサポートしてくれると私は思っている。しかし、それはドライバー自身の決定でなければならない。———私は彼らがチームのために正しい判断を下してくれると疑いなく信じている」
「今日もしもフェルナンドがリードするといった状況だったなら、セバスチャンはもちろんチームとって正しいことをしたはずだよ」