更新日: 2018.02.16 09:48
RUNUP CORVETTE、SGTセパン戦は17位でゴール
RUN UP Group
■大会名称 2012 AUTOBACS SUPER GT Rd.3 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA
■開催日 2012年6月 9日(土) 公式予選 2012年6月 10日(日) 決勝
■会 場 セパンサーキット 5,543m
■入場者数 予選28,000 人 : 決勝48,000 人 : 大会総入場者数76,000 人
■マシン:RUN UP CORVETTE
■ドライバー:田中 篤/白坂 卓也
■クラス:GT300
■天候 予選:晴れ/決勝:晴れ
■路面 予選:ドライ/決勝:ドライ
■予選:20位 決勝:17位
公式練習
国際自動車連盟(FIA)のコルベットGT3車両としては、初のセパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)。
RUNUP CORVETTE(以下コルベット)は、FIAのGT3車両に対する性能調整により、エアリストリクター径が前戦の64.0mmから9mm縮小され55.0mmに変更。これにより、ストレート速度を失うこととなりましたが、セパンサーキットの特性上、車両のコーナリング速度向上が重要なポイントになると考え、その方向性でチームはセットアップを行いました。
なお、今回の予選システムは予選Q1の上位10台がその後のスーパーラップに進出できるスーパーラップ(SL)方式となりました。Q1とSLでAドライバー、Bドライバーのどちらかが1回ずつ乗るという方式です。
公式予選 (Q1) Best Time 02'09.323(白坂 卓也)
スーパーラップ進出を狙い、第2戦より田中 篤選手とコンビを組むことになった白坂卓也選手をQ1に投入。フレッシュタイヤでのタイムアップを狙いましたが、思うようにタイムアップせず、結果は20位。スーパーラップへの進出とはなりませんでした。
フリー走行 Best Time 02'10.098(白坂 卓也)
セパン初参戦となったBドライバーの白坂選手を軸に決勝へ向けてのセットアップ確認を開始。メカニックが深夜までかかってセットアップを変更した部分がベストマッチし、決勝に向けて順調なセットアップができたとチームは確信しました。結果、前日の予選タイムを上回ることができました。
決勝 Best Time 02'10.122(白坂 卓也)
決勝レースは日本での開催時間とは違い、現地時間の午後4時スタート。これは現地の気温を考慮したものですが、それでも気温は31度という酷暑。
そして迎えた午後4時、スタートドライバーは白坂選手。
スタート直後の1コーナーにおいて、上位車両がスピンして混乱するが、白坂選手はこの前方の混乱を上手く回避し、ポジションアップを果たし、混戦の中16位をキープしたまま周回を重ねました。
その後、2分11秒台前半から12秒台後半のラップタイムを安定してマークするが、ポジションを上げるには至らない状態。チームは30周~33周でのピットインを想定していましたが、気温とともにコルベットの室内温度は、チームの想定範囲を大きく上回り、白坂選手の体力を想定以上に消耗させました。
20周を終えたところで、白坂選手のタイムが安定しない上に無線に応答できない状態が発生。エンジニアが必死に白坂選手と会話を試みるものの、全く応答がない為、最悪の事態を想定し、チームはピットインするように指示。
しかし、白坂選手は応答のないまま周回を重ねる。
そして27周目、突然ピットインしてきた為、準備が整っていなかったピットは大混乱。ドライバーは白坂選手から田中選手へ交代。
ピットストップで時間がかってしまい、コース復帰直後の順位は17位まで落としてしまいました。ピットに戻った白坂選手は熱中症で若干、意識が朦朧としている状態。これが原因でピットとの交信が上手くいってなかったようだ。
その後、田中選手の追い上げにより順位を14位までアップするものの、先ほどの混乱したピット作業でミスがあり、ドライブスルーペナルティーを受けてしまいました。
ペナルティー後は16位でコースに復帰、最周ラップで#87 JLOC ランボルギーニ GT3にパスされ、コルベットは17位でチェッカーを受けることになりました。
今回のレースで、ドライバースキルやセッティング以上に、コルベットの室内温度が最大の課題となりました。従来のレーシングカーでは考えられない室内温度となるため、第4戦のSUGOに向けて、GTAと協議しながら室内温度を低下させる対策をすることになりました。