スーパーGT第3戦セパンは15日、マレーシアのセパンサーキットでノックアウト形式の予選が行われ、松田次生/ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ組カルソニックIMPUL GT-Rがポールポジションを獲得した。GT300クラスはARTA CR-Z GTがポールを獲得している。
Q1:
2時間の公式練習から1時間30分後にスタートした公式予選Q1。まずスタートしたGT300クラスのQ1では、序盤からARTA CR-Z GT、MUGEN CR-Z GTとホンダCR-Z勢がトップ2をキープ。次いでFIA-GT3車両が続いていく展開で、午前中トップのSUBARU BRZ R&D SPORTは、トップには立たないまでも、Q2進出圏内をキープしてセッションを進めていく。
結局、GT300のQ1はホンダCR-Z勢のワン・ツーという結果に終わり、ARTA CR-Z GTが小林崇志のドライブでQ1トップ通過を果たした。MUGEN CR-Z GT、ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3、GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLSと続くが、一方で波乱も。前戦ウイナーであるPanasonic apr PRIUS GT、S Road NDDP GT-R、GSR初音ミクBMWなど強豪チームが相次いでQ1脱落という結果となった。
続くGT500クラスのQ1でも、Q1脱落のメンバーに波乱が。このラウンドで本命視されていたMOTUL AUTECH GT-Rが、なんとこのQ1で9番手となり脱落。さらに前戦ウイナーのPETRONAS TOM'S SC430、前戦表彰台のENEOS SUSTINA SC430もQ1で姿を消してしまった。
このQ1をトップで通過したのはカルソニックIMPUL GT-R。次いでウイダー モデューロ HSV-010、ZENT CERUMO SC430、REITO MOLA GT-R、RAYBRIG HSV-010という順位となった。
Q2:
続くGT300クラスのQ2は、各車ゆっくりとタイヤを温めながらアタックへ突入。そんな中、ポールポジションを決めたのは高木真一がアタックしたARTA CR-Z GT! 同じCR-ZのMUGEN CR-Z GTにコンマ3秒の差を付けポールを獲得。ARTA CR-Z GTにとっては初、ホンダCR-Z GTにとっては昨年の鈴鹿戦以来のポールとなった。
3番手につけたのはSUBARU BRZ R&D SPORT。大きくテールスライドをし、コースアウトをしながらのアタックとなったが、それでも3番手に食い込み、JAF-GT車両がひさびさにトップ3を独占した。4番手につけたのは昨年王者のENDLESS TAISAN PORSCHE。マネパ ランボルギーニ GT3が5番手となった。
GT500クラスのQ2は、かなり陽も落ちた17時30分にスタート。各車慎重にアタックラップに入っていくが、そんな中、ポール争いの一翼を担うと思われたウイダー モデューロ HSV-010が、アタックラップ中にコースアウトを喫してしまう。再びコースには復帰したものの、HSV-010のラジエターダクトには大量の芝が詰まってしまい万事休す。これでウイダーはピットに戻ってしまった。
そんな中、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラが完璧にアタックをこなしたカルソニックIMPUL GT-Rは、1分55秒456というタイムをマークし、相性のいいセパンで見事ポールポジションを獲得した。カルソニックに続いたのはZENT CERUMO SC430。KeePer TOM'S SC430、DENSO KOBELCO SC430とSC430勢が続く展開となった。HSV-010勢の最上位は、RAYBRIG HSV-010の5番手となっている。