スーパーGT第1戦岡山は6日決勝日を迎え、午前9時から朝のフリー走行が行われた。決勝に向け重要なセッションとなる走行だが、走行開始から雨が降り出すなど荒れたコンディションに。GT500クラスはD'station ADVAN GT-Rが、GT300クラスはGAINER Rn-SPORTS SLSがベストタイムをマークしている。
この週末、全国的に天候は荒れ模様となったが、スーパーGT第1戦を迎えた岡山国際サーキットもその例外ではなく、気温は4月とは思えぬ肌寒さ。迎えた日曜の決勝日も、早朝こそ晴れ間が見え、前夜に降った雨が乾き始めていたものの、フリー走行開始が近づくと雲が増え、ポツリポツリと雨が降り始めた。
気温6度、路面温度8度というコンディションで午前9時からスタートしたフリー走行だが、各車のエンジンがかかりコースインしはじめるのとほぼ同時に、ひょう交じりの大粒の雨が降り始めた。各車スリックでコースインしていたものの、一気に路面の水量が増し、全車コースに留まるのがやっとの状況に。たまらずほぼすべてのマシンがピットに戻り、ウエットタイヤに交換する。
しかし、開始6分には今度は晴れ間が。雨はピタリと止み、路面コンディションは好転。続々とタイムが上がり始め、中嶋大祐駆るEpson NSX CONCEPT-GTが1分32秒台へ。その後、中盤には予選2番手のカルソニックIMPUL GT-Rがタイミングモニターの首位に浮上した。
荒れたコンディションとなった開幕戦のフリー走行だが、新規定GT500車両での開幕戦、そして季節外れの気温下でデータを集めるべく、各車が積極的にロングランを重ねていく。とは言え、このコンディション下で周回数はやや少なめ。その後のサーキットサファリの時間も活用し、14時にスタートとなる決勝レースに向けてデータを収集することとなった。
GT500クラスは残り5分で、ベルトラン・バゲット駆るEpsonが30秒台をマークし、“チョイ濡れ”での強さをみせるも、チェッカー目前でポールシッターのENEOS SUSTINA RC Fが1分29秒台をマークする。さらにその後、ミハエル・クルム駆るD'station ADVAN GT-Rが1分28秒台へ。コンディションの良化とともに刻々とタイムが変わるセッションとなった。
GT300クラスは、チェッカー周に山内英輝駆るGAINER Rn-SPORTS SLSがこのセッションのベストタイムをマーク。B-MAX NDDP GT-Rが2番手、国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DRが3番手となった。