28日、鈴鹿サーキットでGT500クラス13台、300クラス6台が参加し合同テスト2日目のセッションが行われた。前日の雨は止み、快晴に恵まれたテストでは、午後にMOTUL AUTECH GT-Rが1分47秒794という驚異的なタイムをマークしている。
2日目を迎えたスーパーGT合同テスト。ところどころウエット部分は残るものの、晴天となった鈴鹿で、午前9時30分から走行がスタートした。前日都内で発表会を行ったEpson NSX CONCEPT-GTも鈴鹿に運ばれ、他の12台のGT500車両の後を追うようにコースイン。コンディションはどんどん回復しており、周回を重ねるごとにタイムが向上していった。
そんな中、10時30分頃に1コーナーで本山哲がドライブしていたS Road MOLA GT-Rがコースアウト。タイヤバリアにクラッシュしたため、赤旗が提示された。ドライバーに怪我はなかったが、46号車は午後は走行できなかった。
その後15分ほどでセッションは再開したが、11時8分にはARTA NSX CONCEPT-GTが1コーナー手前でストップ。二度目の赤旗が提示される。さらに、その再開後の11時36分頃、ヘアピンを立ち上がり、二輪用シケインの手前まで進んだベルトラン・バゲット乗車のEpson NSX CONCEPT-GTの後方から激しく炎が上がり、後続のARTA CR-Z GTをドライブしていた高木真一、DENSO KOBELCO RC Fのオリバー・ジャービスも車両を降りて消火にあたったものの、なかなか鎮火せず。32号車はリヤを大きく損傷してしまった。
このアクシデントで3度目の赤旗が掲示され、セッションは終了4分前の11時56分に再開。1分間延長されたが、半数ほどの車両が走行し終了した。午前はENEOS SUSTINA RC Fがトップタイムをマークし、2番手にMOTUL AUTECH GT-Rが続く展開に。ホンダ勢最上位はRAYBRIG NSX CONCEPT-GTの5番手となった。
14時からスタートした午後のセッションはやや雲が増えたものの、ドライのままスタート。開始20分頃にMUGEN CR-Z GTが130Rでコースアウトし、一度目の赤旗が提示された。ただし、MUGEN CR-Z GTは自走でピットに戻っている。
その赤旗後は順調にセッションが推移していくが、午前から1分48秒台という驚異的なタイムが出ていたGT500車両は、午後はさらにタイムが縮められていく。セッション中盤には、MOTUL AUTECH GT-Rがついに1分47秒台というタイムを叩きだした。
荒れた2日目のセッションだが、午後もさらに赤旗が出る。16時前には、17号車KEIHIN NSX CONCEPT-GTがスプーンでストップ。さらに、セッション終了間際にはビタントニオ・リウッツィがドライブしていたARTA NSX CONCEPT-GTが1コーナーでクラッシュを喫した。
ダメージはリヤエンド全体に及んでおり、このクラッシュにより赤旗提示。そのままセッションは終了となった。2日目午後のトップタイムはMOTUL AUTECH GT-Rで、カルソニックIMPUL GT-Rが2番手とGT-R勢がワン・ツーとなっている。GT300クラスは、午前はAudi Sport Team Hitotsuyamaのアウディがトップタイムをマーク。午後はARTA CR-Z GTがトップタイムとなった。