トロロッソが2014年型マシンSTR9を発表した際に、チームプリンシパルのフランツ・トストは、今年各チームが採用しているような醜いノーズデザインは来年にはなくすべきであると述べた。
トロロッソの他にすでにフェラーリ、ロータス、マクラーレン、ザウバー、ウイリアムズらが2014年型マシンの画像を公開しているが、いずれも奇妙なノーズ形状をしており、ファンからの批判が高まっている。
どのチームも、シャシーの高さの規則とノーズに関する規則の関係で今年は異様な形状のノーズデザインを採用せざるを得ない状況であるが、トストは、F1にはこのようなデザインは採用されるべきではないと語った。
「正直言って、こういったノーズは好きではない」とトスト。
「F1らしくないと思う」
「これがエンジニアたちが見つけ出した空力的にベストなソリューションだ。だがこういうノーズに大きな未来があるとは思わない」
先週、ケータハムのチームプリンシパルであるシリル・アビテブールは、規則の関係でF1が醜いデザインにならざるを得ないことでファンが離れていくかもしれないと懸念する発言を行っていた。
「私はF1は今もショービジネスであると考えている。人々を魅了しなければならないのだ」とアビテブール。
「子供たちがF1マシンを見たときに夢を見られるようでなければならない。だが今年のマシンを見たときに子供たちが夢を見るのか、あるいは悪夢を見るのか、私には分からない」
「これはF1全体の問題として対処する必要があるかもしれない。我々は夢を売らなければならないからだ」
トストも、来年には醜いノーズを排除するために規則を変更した方がいいとの考えを示した。
「今年はもう不可能だが、おそらく来年に向けて検討することになるだろう」