トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)は8月29日に、新たに制作したEVレーシングカーを使ってニュルブルクリンクのEVカーの記録に挑戦すると明らかにした。

 2009年までトヨタF1チームの本拠地として活動していたTMGは、ル・マン24時間に参戦するレベリオン・レーシングへのエンジン供給をはじめ、レーシングチームなどへの技術提供の活動を行っていた。

 そんなTMGが制作した電気レーシングカーは、スポーツプロトタイプカーのような形状に、2基のモーターを搭載。280kwのパワーを発生し、最高速260km/hをマークするという。また、リチウムイオンバッテリーを搭載しながら970kgという車重になっているという。このレーシングカーでTMGは、ニュルブルクリンクの電気自動車のレコードである9分1秒328という記録を破るべく挑戦。非公式テストと天候を見て、記録更新は確実だとしている。

 TMGのルドヴィク・ツェラー電気部門ジェネラルマネージャーは、「モータースポーツだけでないTMGのEVテクノロジーを、高レベルのパフォーマンスを示すことで証明したいと思っている」と語る。

「ニュルブルクリンク/ノルドシュライフェはこのパフォーマンスを示すのに最適の場所であると考えている。TMGが(F1で)KERSの開発を2007年にスタートして以来、我々がどの程度の開発を成し遂げたのか示すことができるはずだ」

 TMGはこのレコードブレイクに向けて、アグティ、EVOエレクトリック、横浜ゴムがパートナーとしてともに挑戦すると明らかにしている。

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