F1新チーム、USF1の2010年F1参戦を危ぶむ報道がなされている中、同チームのスポーティングディレクター、ピーター・ウインザーが、チームは間違いなく来季F1に参戦すると断言し、報道を完全に否定した。
ドイツのアウト・モーター・ウント・シュポルト誌は先週、USF1は2010年F1マシンに使用するコンポーネントのクラッシュテストをまだ全く行っていないと報道、これに驚いたとするブラウンGPのボス、ロス・ブラウンのコメントも伝えた。さらに、USF1は来季F1に参戦することなく、自らが持つエントリー枠を売却するのではとの推測も行っている。これを受け、ウインザーはチームの参戦準備は順調に進んでいると主張、報道を否定した。
「一流雑誌が読者に対し、我々がまだコンポーネントのクラッシュテストを全く行っておらず、2010年にグリッドにつく可能性は“ゼロ”であると伝えた」とウインザーはウェブサイトGP Weekに対してコメントした。
「しかし、我々はすでにいくつかのコンポーネントのクラッシュテストを(成功裏に)終えており、スケジュールは順調に進み、今月と12月にはさらなるテストを予定しているというのが事実である」
「他のすべてのチーム同様、我々は現在懸命に取り組んでいるところだ。我々は、作業時間を使って、自分たちが現在何を行っているのかを世界中の人々に向けて正確に説明したりはしない。長年きちんとしたサービスを提供してきた雑誌が、なぜこのように不正確かつ不注意な報道を行ったのかが分からない」
また、ウインザーは、チームのエントリー枠を売却することを阻む規則に反対の投票を行ったとのウワサは真実ではないと主張した。
「私が知る限りでは、チームを売却できるかどうかに関する投票など行われていない。私はそういった投票の場には出席してはいない。彼らが何を言っているのか、私にはさっぱり分からない」
「USF1に関しては、我々がコンコルド協定にサインして以来ケン(・アンダーソン)と私が述べていることを繰り返すことしかできない。我々の枠はいかなる状況においても売りに出してはおらず、我々はバーレーン以降のレースに出場し、全力を尽くす」