10月20、21日とサーファーズ・パラダイスで行われたV8スーパーカーシリーズ・ゴールドコースト600。元F1ドライバーやインディカードライバーなどさまざまなドライバーがゲスト参戦するオーストラリアレース界の一大イベントは、第1レースをジャミー・ウィンカップ/セバスチャン・ブルデー組が、第2レースをウィル・デイビソン/ミカ・サロ組が勝利を収めた。
V8スーパーカーシリーズのゴールドコースト戦は、例年通常のレギュラードライバーに加え、“インターナショナルドライバー”という枠でゲストドライバーがレギュラーと組む形をとっている。
20日の土曜日に行われた第1レースは、ウィンカップ/ブルデー組がポールポジションを獲得するも大荒れのレース展開となる。スタート直後にジェームス・ヒンチクリフを起点に多重クラッシュが起こり、レースは再スタート。しかし、このスタートでもニコラ・ミナシアンとフランク・モンタニーがクラッシュし、再び仕切り直しとなる。
3度目のスタートが切られると、サロがブルデーを逆転。元F1ドライバー同士のバトルが繰り広げられる。しかしピットストップ後デイビソンに代わったアウトラップでクラッシュ。トップに立ったウィンカップがリードを守り、ウィンカップ/ブルデー組が第1レースを勝利した。
21日に行われた第2レースでは、デイビソン/サロ組が勝利を収める。第2レース序盤はハンドリングに問題があり4番手を走行していたサロだったが、ペースが回復。長めのスティントを担当し、デイビソンに代わる。
デイビソンは、前にいたデビッド・ブラバムとコンビを組むティム・スラーデを22周目に交わトップに浮上。後ろにいたウィンカップの猛攻を最後まで凌ぎ、久しぶりの勝利を味わった。
もっとも活躍したインターナショナルドライバーに送られるダン・ウェルドン・メモリアルトロフィーは、昨年も受賞したセバスチャン・ブルデーが受け取った。
「とても重いトロフィーだね。シリーズでのジャミー(ウィンカップ)のリードを伸ばすことができればと思ってここに来たけど、それができたね。再びトロフィーを獲得できて素晴らしい。そして全体的に非常にいい週末だったよ」とブルデーは語る。