21日からドイツで世界ラリー選手権第9戦が開催。SS1からSS8が行われた初日はフォルクスワーゲン勢が上位を独占。前戦フィンランドを勝利したヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)を抑え、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が9.5秒差でトップに立った。

 オジェとラトバラの激しいチームメイトバトルとなったWRCドイチェランド初日。午前中のSS4を終えてふたりの差は、わずか0.1秒差と接戦を繰り広げていた。しかし午後のSSでは、オジェがラトバラも手を上げるほどの猛プッシュを見せ、9.5秒差で初日トップを奪った。

「午後はセットアップがいい感触だったね。クルマはより快適だよ。いくつかのコーナーでは僕が期待してたよりクリーンだった。だから少しタイムを失ったけど、大回りするよりはいいよ」とオジェ。

 一方、ラトバラはSS5とSS6のコーナーカットで時間をロスしたようだ。

「ダーティな時は上手く行くことができなかったよ。クリーンなアスファルトは好きなんだけど、ダーティな部分ではあまり自信がないんだ。今日の2つのステージは最も難しいね」

 トップのオジェと34.9秒差で3番手に付けたのはアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)。クリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)と3番手争いを繰り広げていたが、SS6でミークはミスを犯し2分弱をロス。さらに損傷を受けた個所が壊れ、10分差の25番手に後退してしまった。

 ミケルセンは、4番手のダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)に31秒差とリードを作りフォルクスワーゲンの表彰台独占を目指し2日目に挑む。

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