WRCシリーズ第5戦となるラリー・アルゼンチンのデイ3が4月26日(日)に行われ、セバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が優勝した。ローブはこれで今シーズン開幕後負けなしの5連勝。6年連続となる王座獲得に向けてさらに大きく前進した。

 大量リードにも関わらずローブはアクセルを緩めなかった。デイ2でトップに立ったローブは、すでに2位ダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)に58秒6という差を築いていたが、デイ3オープニングの2本のステージで駄目押しともいえるベストタイムをマーク。コルドバ・スタジアムで行われた最終のSSSも制覇し、最後は2位のソルドに1分13秒1という大差をつけ鮮やかにアルゼンチン5連勝を決めた。
 ローブはこれで開幕5連勝。ドライバーズ選手権2位のミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)がデイ2でリタイアし無得点に終わったことで、20点の大差をつけることに成功し、選手権2位に上がったソルドに対しても19点差を確保。シリーズはまだ前半戦を終了してもいないが、それでも例年以上の強さを示すローブにヒルボネンは「これでかなり厳しくなった」と表情を強ばらせる。

 劇的な結末を迎えたのは3位をめぐる戦いだ。デイ2が終わった段階で3位にまで順位を上げていたヤリ-マティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)は、SS19の途中で急激に燃料圧力が下がりエンジンがストップ。何とか再スタートには成功したが大きく遅れて総合7位にダウンした。
 代わってプライベート出場のペター・ソルベルグ(シトロエン・クサラWRC)が3位にポジションを上げた。残るステージはあと4本。今季2度目のポディウムフィニッシュは目前だ。しかし、そのソルベルグもまたSS20で燃料圧力のトラブルでストップ、リタイアとなってしまう。これによりペターの兄、ヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC)が3位に繰り上がり表彰台に笑顔で上がったのだった。

 なお、同時開催のPWRCではデイ2でトップに立ったナッサー・アル-アティヤ(スバル・インプレッサ)が久しぶりに優勝。新井敏弘(スバル・インプレッサ)はデイ2までのトラブルによる遅れが響き3位に終わった。
 同様に同時開催のJWRCではミハウ・コシュッツコ(スズキ・スイフトS1600)が優勝した。

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