レース1でミケリス選手が2位、タルクィーニ選手が3位、モンテイロ選手が4位を獲得
レース2ではミケリス選手が4位入賞し、連続で上位入賞を果たす
Honda Civic WTCCは3年連続でマカオでの表彰台を獲得

2014年11月16日(日)・決勝
会場:ギア・サーキット(6.120km)
天候:晴れ/気温:24℃/コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)のシーズン最終戦となる第12戦は11月16日(日)、マカオのギア・サーキットで決勝レースを迎えました。

午前11時15分から行われたレース1では、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が4番手、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手が6番手、ティアゴ・モンテイロ選手が7番手からのスタートです。そして、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は13番手からスタートしました。

好スタートを切ったHonda Civic WTCC勢は、ミケリス選手が2番手、タルクィーニ選手が4番手、モンテイロ選手が5番手にそれぞれポジションを上げてオープニングラップを終えました。3周目、3番手を行くマシンが大きくポジションを落としたことにより、タルクィーニ選手とモンテイロ選手はポジションを3番手と4番手に上げます。レース中盤に、モンテイロ選手は後続からの激しいプッシュを受けますが、安定したペースでポジションを守りました。上位陣の順位は変わらないまま10周のレースはチェッカーフラッグを迎え、ミケリス選手が2位、タルクィーニ選手が3位、モンテイロ選手が4位となり、2台のHonda Civic WTCCが表彰台を獲得しました。ベナーニ選手はレース中盤に10番手と入賞圏内までポジションを上げましたが、9周目にスピンしてガードレールにクラッシュ、レースを終えています。

続いて午後12時30分から行われたレース2では、ベナーニ選手はレース1でのクラッシュの影響で、さらにタルクィーニ選手は体調不良により、2台のHonda Civic WTCCが不出走となりました。リバースグリッドによりモンテイロ選手が4番手、ミケリス選手が7番手からのスタートです。スタートではモンテイロ選手が好ダッシュでトップを奪います。同様に好スタートを決めたミケリス選手がも4番手に上がります。その後、モンテイロ選手、ミケリス選手ともに好調なペースで周回を重ね、トップと4番手を守りレースは終盤を迎えました。

8周目に他車のクラッシュによってセーフティカーが入りました。1周のセーフティカーランでコースはクリアとなり、1周延長されて11周となったレースは再スタートが切られました。ローリングスタートで少し出遅れたミケリス選手はポジションを1つ落とし、5番手となります。首位を守ったモンテイロ選手でしたが、ファイナルラップ目前にスローダウン。ほぼ手中にしていた勝利をマシンのトラブルで逃すこととなりました。ミケリス選手は4位でチェッカーを受け、レース1に続き上位入賞を果たしています。

Hondaは2014年シーズン全12戦を終え、マニュファクチャラーズ選手権で710ポイントを獲得し、ランキング2位となりました。ドライバーズ選手権においては、ミケリス選手が201ポイントで4位、モンテイロ選手が186ポイントで5位、タルクィーニ選手が182ポイントで6位、ベナーニ選手が85ポイントで11位となりシーズンを終了しました。

ノルベルト・ミケリス選手(2位/4位)
「スタートのシグナルライトが消えた瞬間、かなりいいグリップが得られたので、第1コーナーを取りにいきました。このコースはパスするチャンスがほとんどないので、スタートが非常に重要でした」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(3位/不出走)
「昨日はとても気温が高く、今日は非常に身体の具合が悪くなってしまいました。レース1は、とくに最後がかなりきつかったです。3位で走り終えることができてよかったです。レース2に向けて準備をしてフォーメーションラップも行いましたが、あまりに体調が悪く、スタートしないことにしました」

ティアゴ・モンテイロ選手(4位/16位)
「レース2の結果はとても残念です。すばらしいスタートを切り、8周にわたってレースをリードして、勝利は目の前でした。私の背後で後続車が争っていたことが、リードを保つのには役立ちました。セーフティカーが入ったあと、残り1周となったときに、マシンにオーバーヒートが発生し、それが原因でパワステに問題が起こり、首位をキープすることができませんでした」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「我々がレースの主導権を握っており、ペースは完ぺきでした。ライバルよりも我々のマシンのほうがははるかに速く、とくにマカオではライバルと比べてそれがはっきりしていました。レース2終盤のセーフティカーランがなければ、優勝できたのは確かです」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「レース1では、マシンのパフォーマンスの高さを3人のドライバーが発揮してくれました。とくにタルクィーニ選手は昨夜から体調が悪く、レース1の途中から本当に厳しい状態だったにもかかわらず、3位で走りきってくれたことに感謝しています。レース2は勝利を確信していましたが、とても残念な結果となってしまいました。パワーステアリングの油圧ポンプがダメになってしまい、モンテイロ選手の今シーズン初優勝が実現できず、本当に悔しい思いです。マカオに向けて大きなマシンの変更はしていませんが、中国、日本とシーズン終盤に好結果を出せるようになったマシンのパフォーマンスを継続できました。ライバルと互角に戦えるレベルだと思いますが、まだ予選ラップの速さなどに課題はあります。今シーズンは、開幕戦でテストカーをレースに投入せざるを得なくなったことが、マシンの開発において順調にいかなかった最大の原因でした。本来ならば、後半戦にお見せできたパフォーマンスアップがもっと早い段階でできるはずだったので、このスケジュールの狂いは大きな反省点です。しかし、後半戦のマシンのレベルアップは確実に実行できたと思いますので、この実績と反省を生かして、来年に向けてがんばります。一年間応援してくださったファンのみなさんにはお礼を申し上げるとともに、来シーズンにご期待いただきたいと思います」

本日のレースクイーン

葵くみあおいくみ
2025年 / スーパーGT
チームマッハ 2025 エアバスター アンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円