WTCC世界ツーリングカー選手権では、2014年から新レギュレーションが施行されるが、長年WTCCのプライベーターを支えてきたBMWは、来季実質的に関与できなくなるだろうと英AUTOSPORTは伝えている。

 BMWは2010年を最後にワークスとしてWTCCに参戦していないが、トム・コロネルを擁するROALモータースポーツやウィッチャース・スポーツ、リキモリ・エングストラーといったプライベートチームに対しサポートを実施。現行レギュレーションに合わせたファクトリー製TCエンジンを供給している。

 このBMW製1.6リッターターボエンジンは導入から3年目を迎え、これまでWTCCで6勝を挙げてきたが、BMWモータースポーツ代表を務めるイェンス・マルカルトは、BMWは2014年シーズンに向けて、エンジン面でこれ以上パフォーマンスを上げることはできないと語った。

「我々は新しいレギュレーションにおいて、パワートレイン面で何ができるか見定めていないし、まだ検討もしていない。他のメーカーは400馬力のレベルで話しているが、それは我々には不可能だ」とマルカルト。

「我々はグローバル・レースエンジン(GRE)を作った訳じゃない。我々のTCエンジンは1.6リッターの市販車ブロックを使って製作しており、ここが我々にとっての限界だ。すでにパフォーマンスの限界に来ていて、FIAには我々が到達できるようなパフォーマンスにするように求めている」

「TCエンジンでさえ、商業的な観点から見るとベストなプロジェクトではないんだ。我々が求めているものはそこにはないよ」

 一方、BMW320TCを走らせるウィッチャースを率いるドミニク・グライナーは、新レギュレーションの施行によって、WTCCに留まることができない可能性を示唆している。

「BMW側から、すでに2014年レギュレーションに適したクルマを手に入れることはできないと言われているんだ」とグライナー。

「私は1年間は、今のマシンでも走ることができるよう、レギュレーション的に待って欲しいと思っているんだ。我々はBMWとここに留まりたいと願っているんだよ。BMWは素晴らしいブランドだからね。でも、今は別のブランドとも話をしなければならないかもしれない」

「早く将来を決めたいんだよ。今戦っているチームは、新規メーカーから何も決定を知らされていないんだからね」

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