レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、今年のタイトル争いは接戦で、チャンピオン候補といえるドライバーは6人か7いるが、そのうちふたりは自らのチームのドライバーたちであり、チームは手強いライバルたちと戦っていけるだけの力を持っているとの自信を示した。
開幕から2戦、圧倒的なパフォーマンスを示しながらも信頼性のトラブルに足を引っ張られてきたレッドブルだが、マレーシアGPでセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーが1-2を飾り、ようやくタイトル争いに本格参戦することができた。
一方のフェラーリとマクラーレンはセパンでは苦戦したため、ドライバーズランキングでベッテルはフェルナンド・アロンソと同点の2位に浮上、コンストラクターズランキングでもレッドブルは首位との差を大きく縮めた。
しかしホーナーは、ITV-F1.comに対し、今季のF1は非常に接戦であり、楽な戦いにはならないだろうと述べている。
「今年の選手権で素晴らしいのは、この3戦でそれぞれ違うウイナーが出ていることだと思う」とホーナー。
「誰かが独走しているという状況ではない」
「フェルナンド(・アロンソ)はマレーシアでトラブルを抱えていた。ルイス(・ハミルトン)はこの2戦大胆なレースをしている。チャンピオン候補といえるドライバーは6人か7人いると思う。もちろんその中にはウチのふたりのドライバーも含まれている」
「我々がこの3戦、全く異なるタイプのコースで毎回優勝できるポジションにいられたというのは素晴らしいことだ。ただ、両選手権をリードしてはいないので、我々が最有力候補であるとはいえない。いいマシン、非常に優秀な人々が揃っているが、19戦を通していいパフォーマンスを見せることが重要となる」
慎重な見方をするホーナーだが、レッドブルはフェラーリやマクラーレンと戦うことはできるとも述べている。
「ライバルすべてに対して心から敬意を表している。だがそれと同時に自分のチームには非常に自信を持っている」
「チームのスタッフは有能で、ふたりのドライバーたちも非常に強力だ。今季、マクラーレンやフェラーリにチャレンジできるだけのノウハウとスキルを我々は持っていると信じている。我々は(マレーシアで)戦いの場に戻ってきたのだ」
