ブラジルGPでF1デビューを果たした小林可夢偉に関し、TMG社長ジョン・ハウエットは、ペース的に少し遅かったが今後を見守ると述べた。

 GP2アジアシリーズのチャンピオンである可夢偉は、負傷したティモ・グロックの代役としてブラジルGPにトヨタから出場、予選で11位を獲得し、決勝では一時、ジェンソン・バトンを押さえて6位を走行、走りの上で批判を受けた部分もあるものの、デビュー戦で見事なパフォーマンスを見せた。バトンは後に、この時の可夢偉はブレーキングゾーンでウェービングしており“全くクレージー”だったと批判。さらに、中嶋一貴が可夢偉とクラッシュしてレースを終えたことに関し、ウイリアムズのチーフエンジニア、ロッド・ネルソンも可夢偉が急にラインを変えたとして非難している。

 トヨタ本社の上層部は2010年に可夢偉をレースドライバーに昇格させることを強く希望していると見られている。11月15日にはトヨタ本社でF1の来季活動についての決定が下されると見られている。
 ハウエットはブラジルGPでの可夢偉の走りに関し、速さに少しまだ不満があり、検討を行っていくと述べている。
「我々は彼について真剣に検討すべきだということなんだろうが、ペースを見ると彼はまだ少し遅かった。様子を見てみなければならない」

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