「5つのシートを6人で争っている」(某ドライバーマネージャー)

 フェリペ・マッサのウイリアムズ入り、ケビン・マグヌッセンのマクラーレン入りと、アメリカGP前に大きく動いたドライバー市場。しかし、その後、動きは再び止まった。その理由を、いまだ来シーズンのシートが決定していない某ドライバーのマネージャーが明かしてくれた。

「すべてはマルドナドの決定が遅れているからだよ」

 そのマネージャーによれば、現在ドライバー市場で注目されていて、かつ、まだ空いているシートは5つ。内訳はロータス1、ザウバー2、フォース・インディア2だ。この5つのシートをニコ・ヒュルケンベルグ、エステバン・グティエレス、ポール・ディ・レスタ、エイドリアン・スーティル、パストール・マルドナド、そしてセルジオ・ペレスの6人のドライバーが狙っているという。

「この6人の中で、一番持参金をもっているのはマルドナド。しかし、マルドナドが希望しているロータスは、マルドナドの最近の尊大な言動から、いくらお金をたくさん持っていようとも、受け入れたくないようで、できればヒュルケンベルグを獲得したい。ところが、ヒュルケンベルグはチームの存続が怪しいロータスではなく、ロータス、ザウバーに比べて経営状態が安定しているフォース・インディアを希望しているため、皆の思惑が一致していないため、契約締結が長引いているんだ」(某ドライバーマネージャー)

 このまま、交渉が長引くと、ドライバー側の選択肢が狭くなって不利になるので、そのマネージャーは「交渉期限は11月末に設定し、それまでになんらかの回答をチームからもらうことにしている」という。もし、これが本当なら、ブラジルGPの翌週にウインターシーズンは大きく動く可能性がある。そのマネージャーが現時点で考えている可能性は、ザウバーがマルドナドとグティエレス、フォース・インディアがヒュルケンベルグとスーティルで、ロータスは不明だという。

 ブラジルGPでのチームホスピタリティハウスは、ロータスの横にメルセデスAMGをはさんでザウバーとフォース・インディア、ウイリアムズが並んでおり、各ドライバーのマネージャーがその間を忙しく行き来する様子が何度も見られた。果たして、5つのシートから脱落するのは、誰になるのだろうか。

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日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。
 

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