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F1ニュース

投稿日: 2009.07.27 00:00
更新日: 2018.02.15 14:19

【トヨタF1】F1第10戦ハンガリーGP 決勝 果敢な走りで、ダブル入賞を果たす


F1第10戦ハンガリーGP 決勝
果敢な走りで、ダブル入賞を果たす

2009年7月26日(日)ブダペスト/ハンガロリンク

パナソニック・トヨタ・レーシングは26日、ブタペストのハンガロリンクでハンガリーGPの決勝を行った。ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの両ドライバーはファイト溢れるパフォーマンスを見せ、2台揃ってポイントを挙げた。非常に拮抗した戦いになった昨日の予選で、トップ10入りを惜しくも逃したトゥルーリとグロックだが、この日は決勝が始まるとすぐ、意欲的に順位を上げていった。最初に装着したタイヤはブリヂストンのスーパーソフト。両ドライバーとも隊列を抜け出し、1周目を終えるときには、ヤルノ・トゥルーリが10番手、グロックが12番手と、ポジションを1つ上げた。長めに設定した第1スティントが功を奏し、最初のピットインの直前に2番手まで上がったトゥルーリ。1回目のピットインでは、燃料をさらに積み、再びスーパーソフトに履き替えた。また、グロックも最初のピットインの前に、トップ3に。ピットインは、両ドライバーのピットクルーが素晴らしい仕事をし、引き続き長めにした第2スティントで、トヨタの2台は、ポイント圏内入りを目指し熾烈な戦いを行った。最後のスティントは、両ドライバーとも、ソフトタイヤで短めにする戦略を取り、懸命に走行。この段階で、両ドライバーはポイント圏内入りを確実にした。積極的に攻めたトゥルーリは、今季6度目となるトップ8入りを成し遂げた。グロックはさらに上位を目指し、速いラップを最後まで保ち続け、前を走る5番手のクルマにプレッシャーをかけた。グロックは差を縮めたが、追い抜くことはできず。13番手グリッドのスタートから7個もポジションを上げて6位で完走、2009年のシーズンで6度目となるポイント獲得を果たした。

ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド : 13番手
決勝 : 6位(トップと35.237秒差)
ピットストップ: 32周目、60週目
「決勝を最初から最後まで楽しみ、13番手からスタートして6位でフィニッシュという結果にはとても満足している。今週、良い仕事をしてくれたチーム、特に本当に素晴らしい仕事をしてくれた私のクルマのクルーに感謝したい。戦略は非常に有効で、クルマも快調だったので、今日は良いレースだった。重い燃料を積んだ最初のスティントでは、スタートで手間取ったが、適切なリズムを見出し、特に第2スティントで、タイムを挽回することができた。クルマはとても調子が良く、タイヤの挙動も安定してパフォーマンスが非常に良かった。今日は予想以上に良い結果となり、またポイントも獲得できて嬉しい」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド : 11番手
決勝 : 8位(トップと68.172秒差)
ピットストップ: 28周目、58周目
「昨日、私はあきらめないと話した。今日の結果から分かるように、昨日言ったことを実行し、いくつか順位を上げ、ポイント圏内でフィニッシュできた。決勝の序盤では、クルマはとても力強く、良いペースで走ることができたが、渋滞につかまり、レース展開が少し難しくなった。その後、グリップ不足になり始めたが、ポイント圏内を目指し、果敢に攻め続けた。予選でトップ10入りを逃し残念だった。しかし、再びポイントを取れて満足だし、チームにとっても前向きな結果だ。バレンシアでのヨーロッパGPで上位を狙うことに、もう気持ちを切り替えている」

新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「2台揃ってポイント獲得でき、ほっとしている。昨日の予選結果と追い越しが難しいコースの特性を考え、ヤルノ、ティモとも第1スティントが長めの2ストップ作戦を取った。2人のドライバー、そしてピットクルーがしっかりとそれに応えてくれ、結果につなげてくれた。次戦バレンシアでのヨーロッパGPには、今回上手くいかなかった部分、そして予選の戦い方をしっかり修正して臨みたい」

山科忠 : TMG会長 兼 チーム代表
「今日は、チームが非常に努力をしてくれた。特に思い通りにいかなかった予選後の決勝なので、今日の結果は喜ばしいことだ。両ドライバーは、多くのポジションを上げるために、素晴らしい走りを見せ、適切な戦略、ミスのないピットクルーの作業により、追い抜きが非常に難しいコースで、2台揃ってポイントを獲得したことは、チームの励みとなる。予選で決勝同様の好結果を出せなかったのは残念だが、次のレースに向け、懸命に頑張り、2台揃ってのトップ6を狙いたい。8月の初めから2週間、ケルンのファクトリーを休業する。英気を充分養い、昨年トヨタが好結果を出したバレンシアに臨み、今年も好成績を狙いたい」


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