8月〜9月に開催されたロンドン・パラリンピックで、ハンドサイクルの金メダルを獲得したアレックス・ザナルディ。パラリンピック後、DTMマシンのテストドライブを行ったが、DTMに参戦する形でのレース復帰はしないことになった。
2001年、チャンプカーのレース中に事故に遭い、両足切断という瀕死の重傷を負ったザナルディは、リハビリを遂げモータースポーツに復帰。WTCCで優勝を遂げるなど活躍した後、ここ数年はハンドサイクル競技に転向。イタリア代表として出場したロンドン・パラリンピックでは、金銀あわせて3つのメダルを獲得してみせた。
10月のDTM最終戦ホッケンハイムを訪れ、金メダリストとして大歓迎を受けたザナルディは、BMWモータースポーツの協力もあり、11月にニュルブルクリンクでアクセルをステアリングに移設した特別仕様のBMW M3 DTMをドライブ。DTM参戦の可能性を噂されていた。
その後、BMWとザナルディ側はあらゆる可能性について協議を進めていたというが、ザナルディはツーリングカーレースに参戦することはせず、ハンドサイクル競技に集中すると明らかにした。
「我々は真剣に話し合ってきたけど、フルタイムでレースを戦うにはほんの少しだけ、自分の手に負えないということになったんだ」とザナルディはテレグラフに対して語っている。
「フルタイムでレースを戦うとなると、ちょっと時間が足りないんだよ。僕がハンドサイクルを楽しむのと、息子と釣りに行くための時間がね。だから、今回は次の列車を待つことにしたんだ」
ザナルディはパラリンピックの後、将来の計画については「まだ決めていない」としていたが、2016年にブラジルのリオデジャネイロで開催される次回パラリンピックに参加する意志を示している。
