マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、シンガポールGPでルイス・ハミルトンがマーク・ウエーバーとクラッシュしてリタイアしたことについて、イタリアでのクラッシュはハミルトンに問題があったかもしれないが、今回は全く悪くないと語った。

 シンガポールGP前の時点でランキング1位と2位のウエーバーとハミルトンは、セーフティカー出動後に3位を争う中でハミルトンがウエーバーをオーバーテイクするものの、両者は接触、ハミルトンはマシンにダメージを負い、リタイアを喫した。ウエーバーは3位でフィニッシュし、ノーポイントに終わったハミルトンは、ランキングで3位に後退した。

 ハミルトンはイタリアに続いて2戦連続でクラッシュによるリタイアを喫したが、ウィットマーシュは、シンガポールに関してはハミルトンに非はないと弁護した。

「ルイスはとても不運だったと思う」とウィットマーシュはメディアに対してコメントしたとautosport.comが伝えている。
「2戦連続で事故に遭ったという風に見られるだろうね。報道する上でそれが簡単だから。だが今日起こったことを見れば、ルイスが突っ込んでいったわけではない」
「モンツァでは少し日和見的な行動だったが、今回はモンツァでのルイスとフェラーリとの位置関係とは逆だ。彼は追い抜き、前に出て、コーナーに入っていった。スペースも残していた。マークが走り続けられたのはラッキーだった」
「ルイスは無謀なオーバーテイクをしたわけではない。堅実なオーバーテイクだった」
「ルイスは何も悪いことはしていないと確信している」
「ルイスは悪くないと信じている。そしてウエーバーを非難しようとも思わない。コーナーに入る時のマシンの位置関係からすると、ルイスは今回はモンツァとは逆のポジションにいた。前回はルイスが悪かったと判断したのだから、今回は彼を責めるわけにはいかない」

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