September 03 2010, QUALIFYING
IZOD IndyCar Series Kentucky 300

2010年9月3日(金)
予選
会場:ケンタッキー・スピードウェイ
天候:晴れ
気温:27.2℃

エド・カーペンターがキャリア初のポールポジションを獲得
武藤英紀が予選5番手、佐藤琢磨は予選14番手

 IZODインディカー・シリーズ第15戦ケンタッキー・インディ300には、27台がエントリーした。その中からポールポジションを獲得したのは、エド・カーペンター(Panther Racing)だった。今年はフルシーズン出場を行っていないカーペンターだが、第14戦のシカゴランドでインディ500以来のレース出場を果たし、今シーズン3戦目の出場ですばらしい結果を記録した。

 予選アタックは2周連続で計測されるが、カーペンターは48秒8958の合計タイムをマーク。平均時速は217.933マイルで、それまでトップに立っていたポイントリーダーのウィル・パワー(Team Penske)をトップの座から弾き出した。カーペンターはインディカー・シリーズ出場102戦目にしてキャリア初のポールポジションを獲得した。

 予選2番手はパワー、予選3番手はダン・ウェルドン(Panther Racing)となり、Panther Racingは予選の1番手と3番手を獲得した。

エド・カーペンター
 午前中のプラクティスは曇り空の下で行われた。途中に降った雨の影響で走行時間は40分以下と短くなり、十分に走行時間が与えられないまま予選が行われた。その上、午前中のプラクティスから午後の予選に向け、コースや天候といったコンディションが大きく変化した。マシンセッティングをどこまで調整するべきかの判断は非常に難しかった。さらに、強くなった風も予選の戦い方を複雑にしていた。

 武藤英紀(Newman/Haas Racing)は7番目のアタッカーとしてコースインし、平均時速217.375マイルを記録。その時点でトップに立った。チームメートのグラハム・レイホールがSarah Fisher Racingから参戦するため、武藤は1台体制での戦いとなっている。彼の記録したスピードはすばらしいもので、最終的に平均時速を217マイル台に載せることができたのは5人だけだった。しかし、パワーやウェルドンらが武藤の記録を上回り、武藤の予選順位は5位と決まった。カンザスでの4位に次ぐ、今シーズンで2番目にいい成績である。

 ルーキーのベルトラン・バゲット(Conquest Racing)が武藤の後ろの6番手、マリオ・モラレス(KV Racing Technology)が7番手につけた。一方、先週のウイナーでランキング2位につけているダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は11番手と、明日のレースは中団グループでスタートを切ることとなった。トニー・カナーン(Andretti Autosport)はコンディションの変化に対するセッティングの調整がうまくいかず、26番手で最後列のグリッドしか手に入れることができなかった。カナーンのチームメートのライアン・ハンターレイは、アタック1周目にターン2でクラッシュした。今回のケンタッキーと次戦インディ・ジャパンに出場するポール・トレイシー(Dreyer & Reinbold Racing)は予選23番手だった。

 佐藤琢磨(KV Racing Technology)は予選14番手。事前のテストを行っていないため、今日のプラクティスが佐藤にとってケンタッキー・スピードウェイ初走行だった。さらに、プラクティスが雨で短縮され、オーバル経験の少ない佐藤にとって、決勝用と予選用のマシンセッティングの両方をスムーズに進めるのは至難の業だった。与えられた厳しい状況を考えれば、佐藤が手にしたグリッドは決して悪いものではない。

 決勝レースのスタートは明日の夜8時45分(現地時間)。レース前の最後の走行は今日の夕方6時30分から行われる。予選前のプラクティスが雨で短くなったため、IRLは30分間のファイナルプラクティスを15分間延長することを発表している。

コメント
エド・カーペンター(ポールポジション)
「初のポールポジション獲得はうれしい。ケンタッキーのコースが私は大好きだ。今年の出場は3レース目とインディカー・シリーズにフルシーズンで出場をしていないが、レギュラーたちを上回るパフォーマンスでポールポジションを獲得でき、最高だ。私はまだまだレースの世界から引退するつもりはない。まだまだ十分に戦う力があると信じているから、出場のチャンスを手にした時には最大限の力を発揮するよう心がけている。Panther Racingと一緒に働くこと、ウェルドンというチームメートとともに戦うことも大きなプラスとして働いている。明日のレースが楽しみだ」

ウィル・パワー(2番手)
「ポールポジションを狙って思いきり走った。予選のコンディションは風が強く、グリップが低かったが、我々は難しいコンディションでも2番手となり、フロントローを確保した。その点はとてもうれしい。私は今シーズン、1.5マイルオーバルでの成績がよくないが、今回は何としてもフランキッティより前のポジションでフィニッシュし、ポイントリードを広げたい。明日のレースはシカゴほどの接近戦にはならないだろう。ケンタッキーはマシンをコントロールしないと勝てないコースだ。そのようなコースの性格を私はとても気に入っている」

ダン・ウェルドン(3番手)
「Panther Racingは力を伸ばしている。ライバル達ももちろん力を向上させているが、我々はいま、戦闘力が高まってきていることを感じている。シカゴに続き、ケンタッキーでもマシンのハンドリングがとてもいい。カーペンターは私の少し後に予選アタックを行い、ポールポジションを獲得した。我々はレースでもコンペティティブに戦えると確信している」

武藤英紀(5番手)
「今年は予選での走りはいいのですが、決勝になるとそのよさがなくなってしまいます。今回も予選が速いからといって、喜んではいられません。予選は2周だけのアタックなので、我々のマシンでもよいタイムを記録することができました。しかし、多くの周回を走る決勝レースになると、我々は安定して高いパフォーマンスを発揮し続けることができなくなってしまいます。そこが大きな問題です」

佐藤琢磨(14番手)
「予選前のプラクティスが30分少ししかありませんでした。プラクティスで試したセッティングから予選用マシンを作ったのですが、気象などの条件がプラクティスと決勝では大きく異なり、難しかったです。気温が上がり、風も強く吹いていました。ケンタッキー・スピードウェイは先週走ったシカゴランドと同じ1.5マイルのオーバルですが、こちらの方がバンピーでドライビングは難しいです。レースもシカゴのように大集団を作って周回するのではなく、1台ずつが離れた状態で走る戦いになると思います」

ロジャー・グリフィス|HPD テクニカル・ディレクター
「キャリア初のポールポジションを獲得したカーペンターをまずは賞賛したい。今年のカーペンターはフルシーズン出場をしておらず、インディ、シカゴに続く3レース目のエントリーでありながら、見事にポールポジションをつかんだ。昨年のケンタッキーでは惜しくもキャリア初優勝を逃し、2位でゴールしたが、彼は速かった。チームメートとして走るウェルドンも予選で3番手につけている。カーペンターのポール獲得は、シリーズ全体を活気づけることにもなる。Team PenskeとChip Ganassi Racingの二強でなくとも、マシンのセットアップを磨き上げ、ドライバーが完ぺきな走りをした場合にはトップに立つことができる。それを彼らは証明した。インディカー・シリーズの競争は激しい。我々HPDは、出場する全員に同等のパワーを生むHonda Indy V8エンジンを提供し、今日のようなすさまじい接戦の実現に寄与している。武藤、バゲット、モラレスが上位グリッドに並び、カナーンやトレイシーは後方グリッドからスタートを切る。明日のレースがどのような展開になるのかはとても興味深い。非常にエキサイティングな戦いとなる可能性は十分にある」

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