9月のロンドン・パラリンピックでハンドサイクルに出場、金銀あわせて3つのメダルを獲得したアレックス・ザナルディが、11月8日にニュルブルクリンクで最新のBMW M3 DTMをテストドライブすることになった。
F1でも活躍したザナルディはその後CARTチャンプカーに参戦。一度F1に復帰した後の2001年に、ラウジッツリンクで行われたチャンプカーのレース中に事故に遭い、両足切断という瀕死の重傷を負った。
しかし、不屈の精神でリハビリを遂げ、その後はWTCC世界ツーリングカー選手権にBMW320siで参戦。優勝を遂げるなど活躍し、ここ数年はハンドサイクル競技に転向。イタリア代表として出場したロンドン・パラリンピックでは、金銀あわせて3つのメダルを獲得。衰えないチャレンジスピリットを結実させた。
そんなザナルディは、10月21日にホッケンハイムで開催されたDTMドイツツーリングカー選手権の最終戦にゲストとして訪れ、決勝レース開始直前のグリッドではハンドサイクルのデモ走行を実施。ファンの大声援を受けていた。
その際に、BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表と談笑したザナルディは、BMW M3 DTMをドライブしてみたいとマルカルトに打ち明け、これをマルカルトとBMWが快諾。技術面と安全性を検証した結果、テスト走行が実現することとなった。
「このユニークな試みを実現できることになって、イェンス・マルカルトとBMWモータースポーツのすべての友人に感謝しているよ。BMWモータースポーツは戻ってくる度に家族の中にいるような気持ちにさせてくれる」とザナルディ。
「初めてホッケンハイムでBMW M3 DTMを見た時、しばらくハンドサイクリストだった自分の中に、再びレーシングドライバーの血が騒いでいることに気付いたんだ。こんなスゴいクルマに乗ることができるなんて光栄だよ。もちろん全ラップ楽しむつもりさ!」
今回のテスト走行が実現すれば、義足のドライバーがDTMマシンを駆るのは初めてのことになるという。当日はニュルブルクリンクのスタンドが無料開放され、ザナルディのドライブを観戦できる予定になっているという。
