ヨーロッパGPでセーフティカーをオーバーテイクしたルイス・ハミルトンが、後にドライブスルーペナルティを受けたものの、ペナルティ決定が遅すぎたためにハミルトンは全く順位を落とさずに済んだとして、フェラーリがスチュワードを非難している。

 マーク・ウエーバーとヘイキ・コバライネンのクラッシュによってセーフティカーが出動した時点でハミルトンは2位、フェルナンド・アロンソはすぐ後ろの3位を走っていた。
 ハミルトンは、規則を破ってセーフティカーを追い抜いてピットに急いだが、アロンソとその後ろのフェリペ・マッサは規則に従ってセーフティカーの後ろを低速で走行した。フェラーリのふたりはそのために大きく順位を落とし、チェッカーを受ける時点でアロンソは9位、マッサは14位にとどまった。ハミルトンはドライブスルーペナルティを科されたものの、それによって被ったロスはフェラーリ勢に比べれば圧倒的に少なく、順位をひとつも落とすことなく2位でフィニッシュした。

 ハミルトンがセーフティカーを抜いた直後にアロンソは無線でチームに対してスチュワードに報告するよう求めた。しかしハミルトンが審議中であると発表されたのは12周後、ペナルティ決定が発表されたのはさらにその4周後、ハミルトンがペナルティのためにピットに戻ったのはその2周後だった。その間、ハミルトンはファステストラップをマークしながらプッシュし、3位走行中の小林可夢偉に十分なギャップを築いたため、ドライブスルーペナルティを受けてコースに戻っても全くポジションを落とさずに済んだ。
 2位に入ったハミルトンは18ポイントをゲット、アロンソはこのレースで4ポイントしか手にすることができず、ランキング首位のハミルトンとアロンソの差は29ポイントに拡大、アロンソは5位に転落している。

 この件に対し、アロンソとフェラーリは対応が遅れたスチュワードを激しく非難し、規則を守った者の方が守らなかった者より大きな損失を被るのは間違っていると主張している。

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